カテゴリ : 2021年12月号

盗み見の効用(解答)

 最初の問題,すなわち一番下のカードについての情報の価値は,特別な工夫をせずとも,普通に計算して答えが得られる。  仮にそのカードの色が赤だったとしよう。すると,残り51枚の内訳は,赤が25枚で黒が26枚である。色を当て … 続きを読む

カテゴリ 2021年12月号, パズルの国のアリスー解答

改変大腸菌で色素製造〜日経サイエンス2021年12号より

化学合成のような有害物質の心配なし   ありふれた細菌である大腸菌を改変して,食品や衣類,化粧品などに使う様々な色素を作らせる試みが成功した。この概念実証実験はまた,緑と濃紺の2色を自然のプロセスで作り出す方法 … 続きを読む

カテゴリ 2021年12月号, SCOPE & ADVANCE

A New Map of the Universe / 宇宙膨張の歴史を明かす銀河地図

As Douglas Adams wrote in The Hitchhiker’s Guide to the Galaxy, “Space is big.... You just won’t believe how vastly, hugely, mind-bogglingly big it is.” We and many other astronomers … 続きを読む

カテゴリ 2021年12月号, 英語で読む日経サイエンス

循環DNAで病気を早期発見〜日経サイエンス2021年12号より

隠れた問題を探る新たな血液検査   腫瘍や成長中の胎児を含め,体内組織のどこかで細胞が死ぬと,そのDNAのかけらが血流に入る。これら循環DNAの発生源を特定する新たな検査法が開発された。隠れたがんの発見や,臓器 … 続きを読む

カテゴリ 2021年12月号, SCOPE & ADVANCE

カイロウドウケツの秘密〜日経サイエンス2021年12号より

このカイメンは工学的にも興味深い   カイロウドウケツ(偕老同穴,英名Venus’s flower basket=ビーナスの花かご)というカイメンは複雑に編み込まれたガラス質の外骨格を持つが,より有 … 続きを読む

カテゴリ 2021年12月号, SCOPE & ADVANCE

Life, New and Improved / タンパク質工学の新潮流 ワクチンや抗体医薬を自由に設計する

Late on a Friday night in April 2020, Lexi Walls was alone in her laboratory at the University of Washington, waiting nervously for the results of the most important experiment of her life. Walls, a y … 続きを読む

カテゴリ 2021年12月号, 英語で読む日経サイエンス

コンクリートに充電〜日経サイエンス2021年12号より

ビルは蓄電池になりうる   コンクリートは水に次いで使用量の多い材料だ。構築環境のなかで私たちを取り囲んでいるこの素材に電気を蓄えるアイデアがかねて探究されてきた。ビルを実質的に巨大な蓄電池にしようという考えだ … 続きを読む

カテゴリ 2021年12月号, SCOPE & ADVANCE

検査もできる使い捨てマスク〜日経サイエンス2021年12号より

新型コロナ対策にうってつけ   マスク着用と検査は新型コロナウイルス感染症対策の要だが,この2つをまとめて実行するデバイスが登場しそうだ。ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学の研究者が合成生物学の技術を使っ … 続きを読む

カテゴリ 2021年12月号, SCOPE & ADVANCE

盗み見の効用(問題)

 少しおっちょこちょいの「アマビエ」について前に述べたことがあるが(2021年2月号),これ以外にも妙な妖怪が不思議の国には出没する。「千里眼見習い」もその1人だ。アマビエのようによいことをするように心がければよいのだが … 続きを読む

カテゴリ 2021年12月号, パズルの国のアリス

3M、豊島岡女子学園で授業 〜フィルターの仕組みや液体の酸素濃度を解説

 新型コロナウイルス禍で注目された体外式模型人工肺(エクモ)は重症患者の血液に酸素を取り込ませ、二酸化炭素を取り除いて体内に戻す。この血液中のガス交換で重要な役割を果たす装置の部品が中空糸分離膜だ。米スリーエム(3M)の … 続きを読む

カテゴリ 2021年12月号, 中高生が学ぶ サイエンス講義

金属を使わずに不斉合成

 2021年のノーベル化学賞は,鏡像関係にある異性体の一方だけを,金属を使わない有機触媒を用いて合成できることを示した独マックス・プランク石炭研究所教授のリスト(Benjamin List)と米プリンストン大学教授のマク … 続きを読む

カテゴリ 2021年12月号, 記事

温度受容体と触覚受容体の発見

 2021年のノーベル生理学・医学賞は,温度受容体および触覚受容体を発見した功績で,米カリフォルニア大学サンフランシスコ校のジュリアス(David Julius)と,米スクリプス研究所のパタプティアン(Ardem Pat … 続きを読む

カテゴリ 2021年12月号, 記事

乱雑さに潜む法則を解明

 一見乱雑なシステムに,奇妙で美しい法則が潜んでいる──。2021年のノーベル物理学賞の1/2は,ランダムな相互作用が働く複雑な系の振る舞いを数学的に解明した伊ローマ・ラ・サピエンツァ大学教授のパリージ(Giorgio … 続きを読む

カテゴリ 2021年12月号, 記事

気候変動の「複雑な正体」に挑む

 米プリンストン大学上席研究員の真鍋淑郎らのノーベル物理学賞決定をめぐり,久しく物理学賞の対象でなかった地球科学分野から選ばれたこと,とりわけ地球温暖化研究が授賞の対象になったことがクローズアップされている。あるいは,真 … 続きを読む

カテゴリ 2021年12月号, 記事

詳報ノーベル賞:温暖化予測で真鍋博士らに物理学賞

 ノーベル物理学賞は気候モデルの開発と温暖化予測への貢献で真鍋淑郎氏とドイツのハッセルマン氏,乱雑でフラストレーションがあるシステムの解明で伊のパリージ氏に贈られる。環境科学の分野がノーベル賞の授賞テーマになるのは今回が … 続きを読む

カテゴリ 2021年12月号, 記事