カテゴリ : 2020年5月号
コロナウイルスはどこから来たのか
「コロナウイルス」という言葉を今回初めて聞いた人も多いかもしれないが,実は軽いコロナウイルスなら,ほとんどの人が経験済みだ。通常の風邪の約1/5は,コロナウイルス4種のどれかが原因だ。だが20年前までは,ヒトに感染するコ … 続きを読む
特集:新型コロナウイルス
2019年12月に中国・武漢で確認された新型コロナウイルス感染症COVID-19は,たった数カ月のうちに100以上の国と地域で10万人以上の感染者が見つかる世界規模の感染症になった。21世紀に入って人類がコロナウイルス … 続きを読む
がん進化論にもとづく治療戦略
抗がん剤でがん細胞を徹底的に攻撃しても,薬の効かない細胞が生き残って再発し,むしろ悪化してしまう。このがんの進化を防ぐ新アプローチが登場した。抗がん剤の投与を最小限にとどめてあえてがん細胞を残し,耐性の進化を抑える。 再 … 続きを読む
南米コロンビアの生物多様性 内戦終結で新たな課題
コロンビア北東部のはずれ,クバラの空には朝からずっと紫色の厚い雲が垂れ込め,埃っぽい風が吹き,陰と霧が山肌の木々を覆っていた。ついに雨が降り始めるといきなり土砂降りとなり,トタン屋根を激しく打ち,排水溝からあふれた水は道 … 続きを読む
運動が記憶力を改善する理由
運動が脳に好効果をもたらすことはよく知られている。だが,運動がなぜ脳に影響するのか? 人類の進化史における重要な変化が運動と脳機能を結びつけた可能性がある。二足歩行への移行と狩猟採集を生存戦略として採用したことだ。 & … 続きを読む
生と死の境界を考える
かつて死は呼吸と心拍の停止を意味していたが,現在の定義は脳機能の不可逆的な喪失,いわゆる脳死だ。最近の実験で,ブタの死体から切断された脳が数時間後に一部機能を回復した。将来,死の定義は再び見直されるかもしれない。 &nb … 続きを読む

日経サイエンス 2020年5月号
※お取り寄せ可能な商品です。お近くの書店・日経新聞の販売店からご注文ください。 公衆衛生 特集:新型コロナウイルス 発生からたった数カ月で世界規模の感染症となったCOVID-19。制圧の手掛か … 続きを読む