カテゴリ : 2009年6月号

絞り込み無効〜日経サイエンス2009年6月号より

 数学的には,人種に基づく選別はほとんど意味がない。テキサス大学オースティン校のプレス(William Press)は統計解析によって,テロリストを探し出す際に民族性に基づいて対象者を絞り込んでも,無作為抽出調査と比べて … 続きを読む

カテゴリ 2009年6月号, SCOPE & ADVANCE

量子もつれが相対論を脅かす

 私たちが経験から知っているように,この宇宙で私たちが直接に影響を及ぼすことのできる物体は直接触れているものだけだ。しかし量子力学によると,「量子もつれ」という性質がもたらす遠隔作用が存在し,2つの粒子が何の媒介もなしに … 続きを読む

カテゴリ 2009年6月号, 記事

New Tactics against Tuberculosis / 新局面を迎えた結核との戦い

Bubonic plague, smallpox, polio, HIV―the timeline of history is punctuated with diseases that have shaped the social atmospheres of the eras, defined the scope of science and medicine, and stolen ma … 続きを読む

カテゴリ 2009年6月号, 英語で読む日経サイエンス

すばるが見た渦巻銀河M33 銀河考古学の扉を開く

 ハワイ島の高峰マウナケア山頂にある国立天文台のすばる望遠鏡。稼働から10年を迎えた今も最先端の観測をしている。このほど10周年を記念して1枚の銀河の画像が公表された。    天の川銀河は小さな星の集団をいくつ … 続きを読む

カテゴリ 2009年6月号, 記事

核実験を監視する

 2009年2月時点で,イランは自国の核計画に沿ってウラン濃縮能力を急速に拡大している。2008年11月にインドのムンバイで起きたテロはインド・パキスタン間の核戦争の危機をこれまで以上に高めた。2006年10月9日に初の … 続きを読む

カテゴリ 2009年6月号, 記事

一目でわかる再生可能エネルギー

 オバマ大統領の就任で,米が環境政策の積極推進に転じるのではとの期待が高まっている。今のところ,米の全消費エネルギーのうち再生可能エネルギーで賄われているのは7%に満たないが,環境問題はもちろん,貿易赤字の削減やエネルギ … 続きを読む

カテゴリ 2009年6月号, 記事

温暖化の究極の解決策!? 地球に日よけ

 二酸化炭素(CO2)の排出量は,国際的な話し合いや協定が長年にわたって積み重ねられてきたにもかかわらず,依然として増え続けている。世界各地の平均気温は上がり,極付近の氷はどんどん解けている。海面上昇による浸水やハリケー … 続きを読む

カテゴリ 2009年6月号, 記事

新局面を迎えた結核との戦い

 50万年も前から人類を苦しめ,今なお,20秒に1人が結核で亡くなっている。先進国では過去の病気というイメージがあるが,既存の治療薬が効きにくい多剤耐性結核が広まれば,半世紀前の蔓延状態に戻りかねない。     … 続きを読む

カテゴリ 2009年6月号, 記事

ナノチューブ1本でラジオ!

 ナノテクノロジーは近年の応用科学の歴史の中で,“偉大なる次世代技術”と過剰宣伝されてきたのは間違いないだろう。熱烈なナノテク支持者に言わせると,分子どうしを機械的に結合させ,どんなに複雑な物体でも作り出せる分子加工シス … 続きを読む

カテゴリ 2009年6月号, 記事

鍛えるほど頭はよくなる 新生ニューロンを生かすには

 「○○で脳を鍛えよう!」テレビや雑誌やウェブではおなじみのフレーズだが,この一見怪しげな宣伝文句を裏付けるようなデータが最近の神経科学の研究から得られている。ラットやマウスの実験によると,新しいことを学習することで,海 … 続きを読む

カテゴリ 2009年6月号, 記事

抗騒音タンパク質〜日経サイエンス2009年6月号より

 大音響ギンギンのロックコンサートが好きだが,聴力は守っておきたい──そんな音楽ファンはいずれ,耳栓をするのではなく錠剤を1粒飲んでライブを楽しむようになるかもしれない。騒音が耳に及ぼすダメージを抑えている生化学的な仕組 … 続きを読む

カテゴリ 2009年6月号, SCOPE & ADVANCE

試験管内の進化〜日経サイエンス2009年6月号より

自己複製するRNAが作られた──人工生命体の創出に向けた新たな一歩だ    実験結果を見て,スクリプス研究所の教授ジョイス(Gerald F. Joyce)はすぐにも論文発表したい思いに駆られた。研究室の学生リ … 続きを読む

カテゴリ 2009年6月号, SCOPE & ADVANCE

フンコロガシの献立変更〜日経サイエンス2009年6月号より

 フンコロガシなど糞玉を作るコガネムシが何を食べているかといえば,糞玉にほぼ決まり。糞は栄養分のある細菌を豊富に含んでいるため,80種以上のフンコロガシ類が同地域に生息している場合もある。ところがそうした環境では糞をめぐ … 続きを読む

カテゴリ 2009年6月号, SCOPE & ADVANCE

音波加熱で遺伝子オン〜日経サイエンス2009年6月号より

 音波による加熱で遺伝子を活性化できることを,仏ボルドー第二大学の研究者たちが実証した。熱に反応するDNA鎖を含んだ生物発光遺伝子をマウスに組み込み,脚の幅0.5mmの領域に強い超音波を当てて皮膚直下を約43℃に熱したと … 続きを読む

カテゴリ 2009年6月号, SCOPE & ADVANCE

手を挙げろ〜日経サイエンス2009年6月号より

経済危機は犯罪増加に本当につながるのか?    昨年暮れの強盗事件はさんざんな1年を象徴するような出来事だった。クリスマス明けの月曜日,わずか6時間のうちにニューヨークの5つの銀行に強盗が押し入った。同市では2 … 続きを読む

カテゴリ 2009年6月号, SCOPE & ADVANCE