カテゴリ : 2018年1月号
心臓の凍結防止〜日経サイエンス2018年1月号より
北極の生物にヒントを得た化合物で移植用臓器を長持ちさせる試み 生体組織を氷点下の温度に長時間さらすと,修復不可能な損傷が生じる。水分が小さな氷結晶に集中して細胞を破壊し,提供された臓器は移植に適さなくなる。 … 続きを読む
カテゴリ 2018年1月号, SCOPE & ADVANCE
Schizophrenia’s Unyielding Mysteries / ゲノム解析でわかった複雑さ
Last year, when researchers in Cambridge, Mass., announced that they had found a gene strongly linked to a higher risk of schizophrenia, the news media reac … 続きを読む
カテゴリ 2018年1月号, 英語で読む日経サイエンス
宇宙用のお役立ち酵母〜日経サイエンス2018年1月号より
排泄物を栄養やプラスチックに転換 宇宙旅行は身軽でなければならない。持っていく食料が少しでも多くなるとロケットの足を引っ張るうえ,必須の食料のなかには米航空宇宙局(NASA)が計画している … 続きを読む
カテゴリ 2018年1月号, SCOPE & ADVANCE
Talking to Ourselves / 心のなかの独り言 内言の科学
My alarm woke me early. I was in a hotel room in London, near the headquarters of the BBC. I hadn’t slept well. When I looked in the bathroom mirror, I saw someone pale and slightly terrified. I h … 続きを読む
カテゴリ 2018年1月号, 英語で読む日経サイエンス
悪評の恐怖〜日経サイエンス2018年1月号より
品行方正と見られるためなら,人は命も犠牲にするようだ 心理学者マズロー(Abraham Maslow)の有名な「欲求の階層説」によると,人は名誉や自己実現よりも,まずは食物と住まい,安全を求める。だがそれな … 続きを読む
カテゴリ 2018年1月号, SCOPE & ADVANCE
酸性脳と精神疾患〜日経サイエンス2018年1月号より
パニック障害など一部の疾患と脳の低pH値が関連づけられている Graphic by Amanda Montañez 人間の脳では酸性度が頻繁に変化しており,ときどき急上昇する。この一時的急上昇の原因は主に, … 続きを読む
カテゴリ 2018年1月号, SCOPE & ADVANCE
騎士同士のナイトツアー対決(問題)
アリスが東ナイト駅近くの白騎士行きつけの喫茶店へ行ってみると,案の定,白騎士が来ていた。珍しいことに,コーヒーを飲みながらただくつろいでいるわけではなく,赤騎士を相手に何やらゲームをやっている様子だ。ゲームやパズルが大 … 続きを読む
カテゴリ 2018年1月号, パズルの国のアリス, パズルの国のアリス(解答なし)
新しい治療の糸口 カルボニルストレス
統合失調症の原因を探るうえで遺伝的素因は古くから注目されてきた。1つの家系に複数の罹患者がいる場合,発症につながる何らかの遺伝的変異を疑うのは自然なことだ。ゲノム解読が進み,遺伝子の大規模解析が可能になると,統合失調症 … 続きを読む
細胞たちの“声”を聞き身体の成り立ちを解き明かす:高橋 淑子
たった1個の細胞である受精卵から身体ができあがっていくとき 細胞たちはさかんに“会話”をかわす その声を聞きながら,秩序ある“細胞の社会”の成り立ちを探る 2017年4〜6月に国立科学博物館(東京・上野) … 続きを読む
貴金属の起源をとらえた
宇宙に存在する元素のうち,金や白金などの貴金属やウラン,レアアースなどの重い元素がどのようにしてできるのかはよくわかっていなかった。 連星中性子星が合体する際に放出された中性子の濃密な雲の中で生じるとの説が有力視され,そ … 続きを読む
重力波の本命 連星中性子星合体を観測
コンパクトな超高密度の天体「中性子星」2つからなる連星が合体する様子が2017年8月,重力波によって初めて観測された。この連星合体の約2秒後,「ガンマ線バースト」というガンマ線の瞬間的な輝きが検知され,半日後には,可視光 … 続きを読む
特集:マルチメッセンジャー天文学の幕開け
星が発する光(電磁波)は星の情報を伝えるメッセンジャーだ。光を調べることで,星の組成や動き,星までの距離,さらにはどんな惑星が存在するのかさえわかることもある。光と違って目には見えないが,星はニュートリノという素粒子や … 続きを読む
ゲノム解析でわかった複雑さ
大勢の人のゲノムを調べるゲノムワイド関連解析を通じて統合失調症の原因となる遺伝子変異を探り出そうとする研究が続いてきたが,これまでの成果は当初の期待に応えていない。関連の遺伝子は確かにいくつも見つかったが,いずれも影響は … 続きを読む
特集:統合失調症に挑む
統合失調症というと特殊で恐ろしい精神病のイメージが強いが,実は全人口の約1%が発症するかなり一般的な精神疾患だ。原因がわかっていないため根本的な治療法がなく,患者や家族はもちろん,社会に大きな負担となっている。そこで大勢 … 続きを読む