カテゴリ : 2009年4月号

進化論の150年

今年はダーウィン生誕200周年,代表著書『種の起源』の出版150周年の記念すべき年だ。ダーウィンの進化論は相対性理論や量子論とともに,今や現代科学を支える大きな柱となっている。カリフォルニア大学アーバイン校の進化生物学者 … 続きを読む

カテゴリ 2009年4月号, 記事

Testing Natural Selection with Genetics / ゲノムから見た自然選択のパワー

Some ideas are discovered late in the history of a scientific discipline because they are subtle, complex or otherwise difficult. Natural selection was not one of these. Although compared with other r … 続きを読む

カテゴリ 2009年4月号, 英語で読む日経サイエンス

創造説のナンセンスな変異

 生物は進化したのではなく,クリエーターたる神が創造した……。米国では創造論者たちが依然として公立学校での進化教育に反対する運動を続けている。創造説を進化論に代わる信頼できる説であるかのように装い,「インテリジェント・デ … 続きを読む

カテゴリ 2009年4月号, 記事

進化ゲームの進化度は?

 人気のコンピューターゲームSpore(スポア)は,自然選択による進化の内部機構を再現するという点で,成功と失敗が半ばするものになった。  成功面を挙げれば,ゲームにも現実世界にも,個体間の競争があり,より適したものが生 … 続きを読む

カテゴリ 2009年4月号, 記事

実社会に生きる進化生物学

 甲虫や鳥に関するダーウィン(Charles Darwin)の研究が後の科学技術の発展につながることを,ダーウィン自身は予想すらしなかっただろう。進化の歴史とメカニズムについての理解が進んだことで,今日さまざまな分野で進 … 続きを読む

カテゴリ 2009年4月号, 記事

進化心理学の4つの落とし穴

 「配偶者を選ぶのに男性は女性の若さを重視し,女性は男性の性格を重視する」「男性はパートナーの不貞行為を恐れるが,女性は“心の浮気”を恐れる」。一般向けに人間の本性を進化の原理にもとづいて説明する「ポップ進化心理学」によ … 続きを読む

カテゴリ 2009年4月号, 記事

進化の未来

 私たちホモ・サピエンスは果てしなく長い時間をかけて今の姿に進化してきた。これまでの人類は加速的に進化してきた傾向があり,最近の研究によると,過去1万年間の進化の速度は先行人類が猿の祖先から分岐した後のどんな時期よりも1 … 続きを読む

カテゴリ 2009年4月号, 記事

人間の由来と病気

 私たちの身体はいうまでもなく進化の産物だ。進化は“完成品”を目指して進むのではない。そうではなく,環境の変化に対してむしろ場当たり的に対処してきたといえるだろう。例えば,海水のカルシウムイオンが急増すると細胞からこのイ … 続きを読む

カテゴリ 2009年4月号, 記事

この古き身体 人がしゃっくりに悩むわけ

私が解剖学の授業を持つようになったとき,大学当局は私の研究室の改修工事を行った。このタイミングは偶然の一致だったのだが,結果的には最高のめぐり合わせとなった。   配管や電気配線などの機構を調べるため壁を開いた … 続きを読む

カテゴリ 2009年4月号, 記事

人類の系図

 ダーウィン(Charles Darwin)の代表作『種の起源』には,人間がどのように出現したかに関する実質的な議論はまったく欠けている。彼は「人間の起源とその歴史について,光が投げかけられるであろう」と述べているだけだ … 続きを読む

カテゴリ 2009年4月号, 記事

多様性の源 複雑な生物を生む力

 1859年,ダーウィンは『種の起源』を発表し,地球上のすべての生きものは1種あるいは数種の生命体の子孫であると提唱した。最初の生命がどのようにして現れたのかについては言及していない。ただ,生命の系譜がひとたび始まれば, … 続きを読む

カテゴリ 2009年4月号, 記事

ゲノムから見た自然選択のパワー

 あるタイプの生物は特定の状況では他の生物より多く生き残る。こうした生物は子孫も多く残せるので,時とともにますます増加する。こうして,自然が現在の環境に最もよく適応したこれらの生物を「選択」する。環境条件が変化すると,今 … 続きを読む

カテゴリ 2009年4月号, 記事

酸性の海で〜日経サイエンス2009年4月号より

二酸化炭素による海水酸性化が予想以上のスピードで進んでいるようだ      大気中の二酸化炭素(CO2)が増えすぎると水が酸性化することは,温暖化に比べるとあまり知られていない。海はもともと自然にCO … 続きを読む

カテゴリ 2009年4月号, SCOPE & ADVANCE

不滅の量子効果〜日経サイエンス2009年4月号より

「量子もつれ」が崩れた後も,ある種の効果は生き残るらしい    アインシュタイン(Albert Einstein)が量子もつれを「気味の悪い遠隔作用」と呼んでまともに扱わなかったのは有名な話だ。量子もつれ状態の … 続きを読む

カテゴリ 2009年4月号, SCOPE & ADVANCE

細菌用の罠〜日経サイエンス2009年4月号より

 導電性ポリマーでできた中空カプセルを使うと,粘着式ゴキブリ駆除器に似た要領で細菌を退治できるかもしれない。 細菌は全体として負の電荷を帯びているので,正電荷を持つこの罠(わな)から延びている薄板やフィラメントにくっつい … 続きを読む

カテゴリ 2009年4月号, SCOPE & ADVANCE