カテゴリ : 2016年11月号

脳はいちいち音読しない〜日経サイエンス2016年11月号より

単語を視覚的にとらえた“辞書”が存在    子供が初めて読み方を覚えるときには,1文字ずつ苦労して声に出し(猫のcatならC-A-Tというように),それらを頭のなかでつなぎ合わせた結果を単語と意味に関連づけてい … 続きを読む

カテゴリ 2016年11月号, SCOPE & ADVANCE

Ascent of the Mammals / 恐竜時代の哺乳類

One early winter evening in 1824, English naturalist and theologian William Buckland rose to address the Geological Society of London. Anticipation filled the room. Buckland was known for his energeti … 続きを読む

カテゴリ 2016年11月号, 英語で読む日経サイエンス

涙バンク構想が浮上〜日経サイエンス2016年11月号より

人はなぜ泣くのか? それを探るための研究インフラに   涙は身体から出る他の体液と比べて研究がまるで遅れている。涙を集めるのが大変だからだ。涙もろいドナーは少なく,男性はめったにドナーにならず,成分をきちんと分 … 続きを読む

カテゴリ 2016年11月号, SCOPE & ADVANCE

自閉症者の優れた聴覚〜日経サイエンス2016年11月号より

音声が伝える感情を鋭くとらえている  「顔は心の指標」といわれるが,自閉症者は顔の表情から喜びや悲しみなどの感情を読み取れない場合がしばしばだ。多くの研究者はこれを,自閉症者に社会的情報の処理に関する重大な欠陥がある証拠 … 続きを読む

カテゴリ 2016年11月号, SCOPE & ADVANCE

Our Place in the Cosmos / 天の川を従えるラニアケア超銀河団

Imagine visiting a far distant galaxy and addressing a postcard to your loved ones back home. You might begin with your house on your street in your hometown, somewhere on Earth, the third planet from … 続きを読む

カテゴリ 2016年11月号, 英語で読む日経サイエンス

2億5000万年後の超大陸〜日経サイエンス2016年11月号より

数値シミュレーションで未来の大陸移動の様子が浮かび上がった   地球表層のプレートと,その下にあるマントルの動きをスーパーコンピューターで数値シミュレーションしたところ,北米大陸とユーラシア大陸などが合わさった … 続きを読む

カテゴリ 2016年11月号, SCOPE & ADVANCE

地下の生命圏はどこまで?〜日経サイエンス2016年11月号より

「ちきゅう」が陸上研究施設と連携して室戸岬沖で掘削調査   地球の表層,とりわけ地球表面のかなりの割合を占める深海底下には微生物からなる広大な生命圏が存在するとされるが詳細は不明で,生命圏と無生物域の境界となる … 続きを読む

カテゴリ 2016年11月号, SCOPE & ADVANCE

鏡の国も異常気象(問題)

 今年の鏡の国の晩夏は,ひどく暑い日があったかと思えば,翌日は極端に涼しくなったりして,まったく予報ができそうもない異常気象だ。チェス王室の庭に自生している口をきく花たちも,いつ咲いてよいかで戸惑っているようだ。  今朝 … 続きを読む

カテゴリ 2016年11月号, パズルの国のアリス, パズルの国のアリス(解答なし)

金・銀・銅含む黒鉱 沖縄海底で“養殖”へ:野崎達生

海底の火山活動を利用して金や銅などの鉱石を人工的に育てる 沖縄沖の海底に試験装置を設置してデータ収集を進め 資源・エネルギーの視点から環境問題の解決を目指す    メタンハイドレートやレアアース泥,マンガン団塊 … 続きを読む

カテゴリ 2016年11月号, 記事

天の川を従えるラニアケア超銀河団

 星が集まって星団や銀河を作るように,銀河は銀河団をなし,その銀河団は超銀河団を作る。これらの超銀河団は並んで巨大なフィラメントやシートを形成しており,その間隙であるボイドとともに,この宇宙で観測できる最大規模の構造を作 … 続きを読む

カテゴリ 2016年11月号, 記事

宇宙で最も空っぽな場所 スーパーボイド

 宇宙を満たす太古の光である宇宙マイクロ波背景放射(CMB)には,謎の領域「コールドスポット」が存在する。温度が異常に低い領域だ。コールドスポットの方向に巨大な低密度領域「スーパーボイド」が存在すれば,コールドスポットを … 続きを読む

カテゴリ 2016年11月号, 記事

梶田隆章が語る宇宙・素粒子研究の未来

 2015年にノーベル賞を受賞した梶田隆章博士は,ニュートリノに質量があるために生じる「ニュートリノ振動」の発見で知られるが,現在は東京大学宇宙線研究所長としてニュートリノはもちろん,重力波や宇宙線,暗黒物質などの様々な … 続きを読む

カテゴリ 2016年11月号, 記事

「天文遺産への思い」

 日本の天文学はいかなる歩みを経て今日に至ったのか。江戸時代に遡る天文台の遺構や天体望遠鏡などの観測機器,暦や歴史的な天文書など,いわゆる「天文遺産」を通じて天文研究の大きな流れを知り,先人の努力と情熱を感得することは, … 続きを読む

カテゴリ 2016年11月号, 記事

特集 宇宙の超巨大構造

 銀河は一様分布しているのではなく,群れ集まって銀河団をなし,銀河団は寄り集まって超銀河団を作り,これらが並んで巨大なフィラメントやシートを形成する。そうしたものが存在していない領域はボイドと呼ばれる非常に空虚な空間だ。 … 続きを読む

カテゴリ 2016年11月号, 記事

ハンチントン遺伝子のパラドックス

 ハンチントン病は両親いずれかの原因遺伝子に異常があると50%の確率で発症する遺伝性疾患だ。この遺伝子には「CAG」の3塩基配列が繰り返される領域があり,36個以上の反復配列を持つ人が発病する。こうした反復配列はゲノムの … 続きを読む

カテゴリ 2016年11月号, 記事