カテゴリ : 2016年6月号

The Cellular Compass / 動物の発生で働く細胞のコンパス 平面内細胞極性

Building a body is not simple. Fish, frogs and people all start from a single cell that becomes, seemingly against many odds, a highly organized, very complicated creature. Fertilized eggs split into … 続きを読む

カテゴリ 2016年6月号, 英語で読む日経サイエンス

群れて転移するがん細胞〜日経サイエンス2016年6月号より

新たな治療標的として有望だ   がんによる死亡のほとんどは転移が原因だ。腫瘍組織からがん細胞が離脱して新たな場所に定着すると,治療は難しくなる。最近の研究から,転移腫瘍の大半は予想に反して,原発腫瘍の1個の細胞 … 続きを読む

カテゴリ 2016年6月号, SCOPE & ADVANCE

The Neutron Enigma / 中性子の寿命の謎

Luckily for life on Earth, most matter is not radioactive. We take this fact for granted, but it is actually somewhat surprising because the neutron, one of the two components of atomic nuclei (alon … 続きを読む

カテゴリ 2016年6月号, 英語で読む日経サイエンス

4月の雨が5月の隕石をつれてくる〜日経サイエンス2016年6月号より

自宅で星くずを見つける方法    幸いなことに巨大な隕石はまれだが,ミニチュア版は絶えず地球に降り注いでいる。米航空宇宙局(NASA)の推定では,宇宙塵から礫,岩石まで様々な直径のものが毎日約100トンも地球に … 続きを読む

カテゴリ 2016年6月号, SCOPE & ADVANCE

「あかつき」金星観測開始!〜日経サイエンス2016年6月号より

観測機器が順調に稼働,データが得られ始めた   探査機「あかつき」による金星観測が本格的に始まる。2010年12月,主エンジンの不調で金星周回軌道への投入に失敗,昨年12月,金星再接近の機会を得て,姿勢制御用小 … 続きを読む

カテゴリ 2016年6月号, SCOPE & ADVANCE

マッシュルームバーガーに注目〜日経サイエンス2016年6月号より

牛肉よりも健康的で環境負荷も小さい    米国の学校で行われる今年最大の科学実験の1つはフラスコではなくバーガーパティのなかで進んでいる。全米で300を超える校区の生徒が,給食で牛肉100%のハンバーガーの代わ … 続きを読む

カテゴリ 2016年6月号, SCOPE & ADVANCE

「ひとみ」に深刻なトラブル〜日経サイエンス2016年6月号より

通信回復が試みられ,原因究明作業が続いている   X線天文衛星「ひとみ」に3月26日,深刻なトラブルが発生,4月上旬時点でも通信が途絶した状態が続いている。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は通信回復の試みを続け … 続きを読む

カテゴリ 2016年6月号, SCOPE & ADVANCE

“こころの病”の実体を突き止める:加藤忠史

うつ病や統合失調症といった精神疾患は 脳の画像や血液検査などを使った客観的な診断ができない 分子や細胞レベルの研究からこの状況の打破を目指す     アルツハイマー病やパーキンソン病などは「神経変性疾 … 続きを読む

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顔色をうかがい合うクラブ王室の面々(問題)

 不思議の国のトランプ王宮では,春を迎え,久しぶりに城内の内装を変えて気分を一新しようということになった。クラブ,ダイヤ,ハート,スペードの各王室ごとに集まってくつろげるように,それぞれが城内に1つずつ談話室を持っている … 続きを読む

カテゴリ 2016年6月号, パズルの国のアリス, パズルの国のアリス(解答なし)

動物の発生で働く細胞のコンパス 平面内細胞極性

動物の身体を構成している細胞はみな,自分が身体の他の部分に対してどちらを向いているかを知っている必要がある。でないと,身体を構成する複雑な組織や器官が適切に組み上がらない。個々の細胞が独自のコンパスを装備しているはずだ。 … 続きを読む

カテゴリ 2016年6月号, 記事

脳内マトリックスの衝撃

自分の場所を常に追跡している「グリッド細胞」の発見は1970年代以降の空間認知に関する研究を大きく発展させる大発見だ。グリッド細胞が存在するのは,かねて記憶の中枢と考えられてきた海馬に隣接している皮質で,空間に関するグリ … 続きを読む

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空間認識のカギ握る グリッド細胞

周囲の目印に対する自分の現在位置を把握する能力は重要だ。それがなければ,個人の生存はおろか,人類の生存も危うくなる。脳の深部にある神経細胞ネットワークが協力して,周辺環境を表す「脳内空間地図」を作製している。ある場所に来 … 続きを読む

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特集:生物のGPS

周囲の目印に対する自分の現在位置を把握する能力がなければ,動物は生きていけない。脳の深部にある神経細胞が協力して,周辺環境を表す「認知地図」を作製している。これらの神経細胞はGPSさながらの働きをし,新しい記憶の形成とも … 続きを読む

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中性子の寿命の謎

中性子は原子核に安定した状態で収まっているが,例えば原子炉内でウランが核分裂反応を起こしたりすると,中性子は原子核から飛び出して単独の状態になる。こうした自由中性子は不安定で,比較的短時間でベータ崩壊を起こして陽子と電子 … 続きを読む

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J-PARCで中性子を探る

中性子は原子核内部では安定だが,原子核から飛び出て自由中性子になると約15分でベータ崩壊を起こして陽子に変わる。この自由中性子の寿命を,これまでと異なる手法で精密に測定する実験が茨城県東海村にある大強度陽子加速器施設J- … 続きを読む

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