カテゴリ : 2015年12月号

Head Trip / 思考実験 物理学者の心の旅

Gedankenexperiment , German for “thought experiment,” was Albert Einstein’s famous name for the imaginings that led to his greatest breakthroughs in physics. He traced his realization o … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, 英語で読む日経サイエンス

歯垢で探る古代人の健康と暮らし〜日経サイエンス2015年12月号より

食べかすから細菌,DNAまで,多くを保存したタイムカプセルに注目    ワリナー(Christina Warinner)が診察している歯のなかで最良のものは,ライマメほどもある大きな歯垢の塊がエナメル質にくっつ … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, SCOPE & ADVANCE

フォスフォレンに熱い視線〜日経サイエンス2015年12月号より

グラフェンよりもトランジスタには好適か   目下のところ,工学分野の驚異の新素材リストの筆頭はグラフェンだ。炭素原子からなるこの単層の素材は信じ難いほどの物理的強度と柔軟性に加え,ユニークな電気特性を備えており … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, SCOPE & ADVANCE

安全な銃〜日経サイエンス2015年12月号より

偶発事故と犯罪を防ぐ技術    米国の銃関連の年間死者数が数十年ぶりに自動車事故による死者数を上回る見込みとなった。米疾病対策センター(CDC)によると,2013年(データのある直近の年)に両者はほぼ並んでおり … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, SCOPE & ADVANCE

A Brief History of Time Travel / タイムトラベルを考える意味

H. G. Wells published his first novel, The Time Machine, in 1895, just a few years before Queen Victoria’s six-decade reign over the U.K. ended. An even more durable dynasty was also drawin … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, 英語で読む日経サイエンス

スーパーサンゴを育種する〜日経サイエンス2015年12月号より

悪環境に適応するための進化をアシストしてグレートバリアリーフに移植する構想   広さ約35万km2のグレートバリアリーフは世界最大の生きた構造物だ。オーストラリアの北東沖にあるこのサンゴ礁には600種を超えるサ … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, SCOPE & ADVANCE

お母さん,あなたを食べていい?〜日経サイエンス2015年12月号より

あるクモのベビーフードにおける生物学    母親は子供のために犠牲を払うものだが,ほとんどの生物ではこの利他行動は一時的なものだ。産卵が終わり,生まれた子供が巣立ち,命が続いていく。だがイワガネグモの一種ステゴ … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, SCOPE & ADVANCE

白の騎士の無限階段(問題)

 鏡の国の白の騎士がまた奇抜な発明をしたと聞いて,好奇心旺盛なアリスは,ハンプティダンプティと連れ立って見学に来た。  今度の発明は,見た目はエスカレーターのような装置で,階段が延々と続いている。ハンプティは最上段から覗 … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, パズルの国のアリス, パズルの国のアリス(解答なし)

神がサイコロを振る階層

 「神はサイコロを振らない」というアインシュタインの有名な主張は量子力学に対する強烈な反駁とされてきたが,発言の記録を詳しく調べると,それは誤解であることがわかる。彼は量子力学の非決定性を拒否したのではなく,より深いレベ … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, 記事

アインシュタインの脳

 アインシュタインの死後,その脳は病理学者によって勝手に持ち出され,天才と一般人との違いを探る研究に利用されてしまった。知性の源として様々な解剖学的特徴を示す論文も出ているが,確かな成果はなく,むしろ欠点だらけの研究が増 … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, 記事

アインシュタインどんな人?

もちろん科学に秀でていたが,科学が彼のすべてではない。   世界市民:アインシュタインは遠慮のない革新主義者で,彼の見解はときには反発を招いた。   気むずかし屋:アインシュタインは歴史上で最も偉大な … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, 記事

ブラックホールで一般相対論を検証

 一般相対性理論は数々の検証に耐えてきたが,ブラックホールの縁など重力が極めて強い場所での検証は行われていない。近々,天の川銀河の中心にある巨大ブラックホールの事象の地平面を観測するプロジェクトがスタート,そうした検証が … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, 記事

タイムトラベルを考える意味

 相対論によると,非常な高速で移動すると未来に行ける。では過去への旅は? 難しいものの,時空のなかで「時間的閉曲線」をたどると過去に行くことが理論上は可能だ。そうした閉曲線の一例が「ワームホール」なのだが,一般相対論が許 … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, 記事

万物理論を求めて 未解決問題の総仕上げ

晩年のアインシュタインは,この宇宙の力すべてを統べる統一理論を構築しようと努めたが,失敗に終わった。相対論と量子論を一貫した形にまとめ上げる仕事は現代の物理学者に受け継がれ,暗黒物質と暗黒エネルギーの解明や「ひも理論」の … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, 記事

相対論の広がり

21世紀物理学の最前線は「M理論」や「ド・ジッター宇宙」といった不思議で魅力的な名前の事柄を追究する研究を含んでいる。そしてそれらの努力の多くが,時空のたわみから重力がいかに生じるかを説明したアインシュタインの理論に大き … 続きを読む

カテゴリ 2015年12月号, 記事