カテゴリ : 2015年6月号

Just Add Memory / 姿現すメムコンピューター

When we wrote the words you are now reading, we were typing on the best computers that technology now offers: machines that are terribly wasteful of energy and slow when tackling important scientific … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, 英語で読む日経サイエンス

幽霊銀河を発見〜日経サイエンス2015年6月号より

希薄に広がった奇妙な銀河が存在する   銀河を意味する「galaxy」という単語は「乳のような」というギリシャ語が起源だが,銀河のなかには極端に薄いスキムミルクのようなものがある。新しい小型望遠鏡群によって,そ … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, SCOPE & ADVANCE

記憶が存在する場所〜日経サイエンス2015年6月号より

シナプスなしで残る記憶があるらしい   記憶はつかみどころのないものに思えるが,生物学的には確かな根拠がある。神経科学の教科書によると,隣り合う脳細胞がシナプス(細胞間の接合部)を介して神経伝達物質を送ると記憶 … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, SCOPE & ADVANCE

掻けば掻くほど〜日経サイエンス2015年6月号より

悪循環をもたらす犯人が判明   かゆいところを掻くとかゆみが広がる。皮膚に爪を立てるとすっきりするが,長続きしない。たいていは,かゆみがさらにひどくなる。この悪循環の原因が意外にも,いわゆる“幸せホルモン”のセ … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, SCOPE & ADVANCE

Shock Medicine / 炎症を治すバイオエレクトロニック医薬

I am a brain surgeon who is fascinated by inflammation. Along with my laboratory colleagues, I examine molecules that cause inflammation so that we can discover methods for alleviating the pain, swell … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, 英語で読む日経サイエンス

しっとり音楽的な言語〜日経サイエンス2015年6月号より

声調言語は湿潤な地域に多い   オペラ歌手と乾燥した空気は相性がよくない。実際,最高のプロ歌手は正しい音の高さを実現するために湿った環境を要する。マイアミ大学の言語人類学者エバレット(Caleb Everett … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, SCOPE & ADVANCE

水星探査機MMOが完成〜日経サイエンス2015年6月号より

水星磁気圏の謎を探るため2017年1月にも旅立つ   IMAGE:JAXA 日欧が協力して水星を調査する「ベピコロンボ計画」の探査機MMOが完成し,3月15日に宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパスで … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, SCOPE & ADVANCE

続・給仕長帽子屋のたくらみ(問題)

 しばらく開かれていなかったトランプ王国の晩餐会がまた催されることになった。例によって会場は三月ウサギの家の前の木陰だ。そこは,ヤマネ,帽子屋,三月ウサギの3人組がいつでもお茶会を催しているので,準備が簡単というわけであ … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, パズルの国のアリス, パズルの国のアリス(解答なし)

湖底の縞模様が語る古代の歴史をひもとく:中川毅

福井県にある水月湖の底に積まれた堆積物は季節ごとに中身が変わり 周期的な縞模様を描き出す その中身を探ると,古代の出来事が見えてくる   水月湖(福井県若狭町)湖底の堆積物「年縞」が,地球環境の変遷を探る研究で … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, 記事

炎症を治すバイオエレクトロニック医薬

熱や圧力,光,化学物質にさらされると,体の器官がそれらのストレスに過剰反応するのを阻止するプロセスが開始される。脳と体の他の器官を結ぶ神経が伝える電気シグナルが,炎症を引き起こす免疫分子の産生を抑制している。体内に埋め込 … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, 記事

難治性うつ病に効果 脳回路を再起動

 米国人の約17%は一生のうちのどこかで,「大うつ病エピソード」と呼ばれる精神症状に苦しむ。患者の最大20%は,薬物療法や電気けいれん療法など現在可能な治療法による効果が見られない。そのため脳深部に埋め込んだ電極で神経回 … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, 記事

特集 脳刺激治療

 将来,体内に埋め込んだコンパクトな電気刺激発生装置で様々な病気を治療するようになるかもしれない。1つは炎症治療。私たちの体には炎症を防ぐ仕組みが備わっている。熱や化学物質などにさらされた場合,そうしたストレスに体が過剰 … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, 記事

宇宙から来た海

広大な海。地球の表面の7割を占め平均水深が約3700mに達する膨大な量の水は,実は原始地球の誕生時にはなかったものだ。太陽系が誕生した頃,原始太陽の強烈な熱と光のため,太陽系の外側領域を除けば水はほとんど存在できず,内側 … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, 記事

ネアンデルタール人の知性

 かつてネアンデルタール人はホモ・サピエンスよりも認知能力が低いとみられていた。しかしDNA解析の結果,現在のアフリカ大陸以外に暮らす現代人は,平均で1.5〜2.1%のネアンデルタール人のDNAを受け継いでいることがわか … 続きを読む

カテゴリ 2015年6月号, 記事

バクテリア社会の弱点を突く

 抗菌薬の効かない病原菌が増えて院内感染などが深刻な問題になっている。薬剤耐性が進化するのは,抗菌薬に強い変異株がもともと少数いて,耐性のない菌が死滅した好条件のなかでそれが急激に増えるためだ。これは進化の理にかなってい … 続きを読む

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