カテゴリ : 2013年11月号
レアアースの泥で日本の未来を拓く:加藤泰浩
地球の太古の歴史を探るために太平洋の海底の泥を調べていて誰も予想していなかった“ 宝物” を発見した先端産業に必須でありながら,ほぼ全量を中国が独占する希少資源だ 一編の論文で世界が変わるこ … 続きを読む
眠りが刈り込む余計な記憶
試験勉強で暗記したことは一晩眠ることで忘れにくくなる――。睡眠によって記憶が定着することはよく知られているが,その時に脳の中でどんな作業が行われているのか? 従来は睡眠中に脳の神経細胞の結合がいっそう強まって記憶が強化さ … 続きを読む
“もう1つの量子コンピューター”登場
先ごろ「グーグルが量子コンピューターを買った」というニュースが流れた。「超高速で暗号解読ができるアレ?」と思った人もいるだろうが,そうではない。同じ名前がついているが別ものだ。用途は一定の条件内で最も良い組み合わせを探 … 続きを読む
続・何が何でも取り分は同じ(問題)
読者は,2013年2月号の本コラムのパズルを覚えておられるだろうか? 喧嘩ばかりしているトウィードルダムとトウィードルディーの双子兄弟が少しは協力してものを考えるようにと,伯父が小遣いの与え方を工夫したという話である。 … 続きを読む
カテゴリ 2013年11月号, パズルの国のアリス, パズルの国のアリス(解答なし)
混血で勝ち残った人類
ホモ・サピエンスは,アフリカのサハラ以南のある場所で誕生し,他の旧人類とは交配することなしに世界中に広がったというのが,アフリカ起源説だ。1990年代以降はこれが定説になっているが,旧人類と現生人類のDNAを詳しく比較 … 続きを読む
海底のミステリーサークル
奄美大島の近海で春から夏にかけて不思議なものが出現する。砂地の海底に作られた直径2mほどの幾何学模様で,同心円と放射状のパターンを組み合わせてできている。発見から20年近くたつが,どのようにして形成されたのかわからず「 … 続きを読む
ノーベル賞受賞者が書いた化学の歩み
今年もノーベル賞シーズンがやってきた。10月上旬の科学関連3賞の発表は見逃せないが,過去のノーベル賞研究を読み返してみるのも興味深い。ラジウムを発見したキュリー,導電性高分子の研究で白川英樹博士と共同受賞したマクダイア … 続きを読む
不可能を形にする3D印刷
米国立オークリッジ研究所のロボット義手は中世からやってきた観がある。鎖かたびらをまとったその手は,コーヒーカップを持つよりも広刃の剣を振るうのにふさわしそうだ。内部の骨組みと薄い網状の皮膚はいずれも,耐久性と操作性,軽 … 続きを読む

日経サイエンス 2013年11月号
神経科学 眠りが刈り込む余計な記憶 G. トノーニ/C. チレッリ 明晰夢の効用 U. フォス 天文学 混血で勝ち残った人類 M. F. ハマー 生物学 “もう1つの量子コ … 続きを読む