カテゴリ : 2013年7月号

揺らぐ境界 非実在が動かす実在

 「私はニューヨークメッツの大ファンだ。メッツの試合がある日は,何が何でもテレビを見なければならないと思う。なぜって? 私がテレビに向かって応援すれば,メッツが勝てる気がするからだ」(N. D. マーミン「量子のミステリ … 続きを読む

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特集:量子の地平線

 量子力学は予測において雄弁だ。実験で何が起こるかを正確に言い当てる。だが理由については寡黙で,その方程式にどんな意味があるのか,なぜその予測でよいのかは教えてくれない。量子力学の数学は,整合的な解釈を阻むようにすら見え … 続きを読む

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バイオニック義肢 ロボットアームと神経をつなぐ

 『スター・ウォーズ』ファンなら知っているように主人公ルーク・スカイウォーカーは精巧なロボットアームを装着している。しかし,その動き具合を調べるワンシーンが映画になかったら,ルークが義手であることを画面から感知するのは難 … 続きを読む

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オレンジを襲うグリーニング病

朝食に添えられた1杯のオレンジジュースは気分を爽やかにしてくれるが,そのささやかな楽しみに危機が忍び寄っているのをご存知だろうか。世界のオレンジ大産地である米国のフロリダ州とカリフォルニア州に「カンキツグリーニング病」と … 続きを読む

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海流と気候 メキシコ湾流再考

 英国が北海道とほぼ同緯度にあるなど,ヨーロッパは高緯度に位置するが,その割には冬も比較的暖かい。これはヨーロッパの横を流れるメキシコ湾流が低緯度地方から熱を運んで来るためだと言われてきた。しかし,学校でも長年教えられて … 続きを読む

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翼を得たシチズン・サイエンス

 「花粉を運ぶマルハナバチの国内分布を確かめようと,東北大学や山形大学などの研究チームが住民参加型の調査を開始」(5月3日の日本経済新聞夕刊)。この調査では,マルハナバチらしき昆虫を見つけた人が携帯電話でそれを撮影し,位 … 続きを読む

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燃料コストの真実

 カナダのタールサンドや米国のシェールガスなど,在来とは異なる石油・天然ガス資源の開発が進んでいる。日本では海底のメタンハイドレートに期待がかかる。在来資源が細るなかで必然的なアプローチに思えるが,これらの掘削にはより多 … 続きを読む

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日経サイエンス 2013年7月号

物理学 特集:量子の地平線   揺らぐ境界 非実在が動かす実在  谷村省吾   情報から生まれる量子力学  木村 元   Qビズム 量子力学の新解釈  H. C. フォン・ベイヤー &nbs … 続きを読む

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