カテゴリ : 2010年5月号
なぜヒトだけ無毛になったのか
哺乳類のことを「けもの」「けだもの」ともいうが,これは「毛のもの」の意味だ。身体が毛で覆われているのは,哺乳類の特徴といっていい。ところが,私たち人間の皮膚は,ほとんどむき出しの状態だ。霊長類のなかで,毛皮がないのはヒ … 続きを読む
The Naked Truth / なぜヒトだけ無毛になったのか
Among primates, humans are unique in having nearly naked skin. Every other member of our extended family has a dense covering of fur──from the short, black pelage of the howler monkey to the flowi … 続きを読む
カテゴリ 2010年5月号, 英語で読む日経サイエンス
燃費はもっとよくなる 高効率エンジンへの道
自動車エンジンのハードとソフトを変えれば,燃料効率はずっとよくなる。エンジンの主なエネルギー損失は無駄になっている熱とエンジン内の摩擦だが,ガソリン直噴や可変バルブタイミング,気筒休止などの技術によって,これを減らすこ … 続きを読む
もうひとつの地球環境問題 活性窒素
肥料をまきすぎた農地から窒素が流れ出し,環境と人々の健康に多くの問題を引き起こしている。化石燃料消費に伴う窒素酸化物の発生もあり,問題は悪化している。世界の食糧需要をまかなっていくうえで化学肥料は今後も欠かせないが,よ … 続きを読む
海の生き物の心を読む
「魚だって,警戒すると上目遣いになるし,わからない時は首をかしげる。僕らと共通のボディランゲージが沢山あります」。水中写真家の中村宏治氏はこう話す。45年間海に潜り続け,数々の海の生き物をカメラに収めてきたが,「撮影は全 … 続きを読む
鯨骨生物群集は進化の“飛び石”?
日本近海にはクジラが数多く回遊しており,クジラが死ぬと海底に沈むので,クジラの骨(鯨骨)をベースとした「鯨骨生物群集」が日本周辺の海底に多数存在している可能性が高い。世界で最初に鯨骨生物群集が見つかったのは米カリフォルニ … 続きを読む
クジラが育む深海の奇妙な生物
深海底に沈んだクジラの死骸はヌタウナギ類や深海ザメ,エビやカニに食べられる。しかし骨ばかりになっても,その骨を間接的に栄養源とする各種の貝やゴカイなどが集まり,「鯨骨生物群集」が形成される。 鯨骨生物群集の … 続きを読む
「ありえない色」を見る
「黄緑」や「青緑」という色はあるが,「赤緑」という色はない。人間の視覚は「黄色と緑」や「青と緑」は同時に感じることができるが,「赤と緑」はどちらか一方しか知覚できないからだ。「青と黄色」も同様で,「青黄色」という色はな … 続きを読む
細胞ハイジャック 病原菌の巧みな戦略
何万種もある細菌の多くは無害で,人間ともうまく共存している。これに対し,病気を起こす細菌はわずか100種程度だ。だが,その少数派の細菌に私たち人間は長い間苦しめられてきた。悪名高いペスト菌は,14世紀のヨーロッパで人口 … 続きを読む
星誕生のドラマを探る
星はどうやって誕生するのか? これこそ天文学者が長年解明したいと願ってきた謎だ。星形成は星間空間に漂うガスと塵の巨大なガス雲から始まる。ガス雲が冷えてその密度が高まると,外向きの圧力よりも内向きの重力が勝り,自らの重力 … 続きを読む
ブラックホールを生んだ暗黒物質〜日経サイエンス2010年5月号より
初期宇宙に巨大ブラックホールが存在したのはなぜか──暗黒物質によってこの謎が解けるかもしれない 多くの銀河の中心には質量が太陽の10億倍以上もあるブラックホールがあって,これが銀河の回転と発達を促してい … 続きを読む
カテゴリ 2010年5月号, SCOPE & ADVANCE
T2K実験のニュートリノ 神岡で初観測〜日経サイエンス2010年5月号より
素粒子ニュートリノの未知の特性を探る国際共同のT2K実験東海村から発射されたニュートリノが計画通り,神岡で観測された 岐阜県神岡の地下1000mにある研究施設スーパーカミオカンデが2月24日,295km先 … 続きを読む
カテゴリ 2010年5月号, SCOPE & ADVANCE
変異コレステロールが認知症を防ぐ〜日経サイエンス2010年5月号より
コレステロールというと心血管障害との結びつきを連想するが,この脂質が脳の健康に非常に重要であることを示す証拠が増えてきた。なにしろ,体内のコレステロールの1/4が脳にある。最近の研究で,コレステロール粒子の大きさを決め … 続きを読む
カテゴリ 2010年5月号, SCOPE & ADVANCE
ニッポンバラタナゴを里山に戻す〜日経サイエンス2010年5月号
かつては西日本のかなりの地域で見られたニッポンバラタナゴ今や絶滅危惧種となったこの魚を里山に復活させる試みが始まった 近畿大学農学部の北川忠生講師を中心とする研究グループは絶滅危惧種のニッポンバラタナゴ( … 続きを読む
カテゴリ 2010年5月号, SCOPE & ADVANCE
天文衛星「ひので」太陽極域で強磁場を発見〜日経サイエンス2010年5月号から
「ひので」によって太陽極域の様子が初めて鮮明にとらえられた そこでは,これまで考えられなかったような活動が起きていた 「ひので」は宇宙に浮かぶ大型太陽望遠鏡だ。口径50cmの筒先を調べたい場所に向け, … 続きを読む
カテゴリ 2010年5月号, SCOPE & ADVANCE