カテゴリ : 2011年1月号
1000本のアンテナで南極の空を見る
ブリザードが吹き荒れ,冬は太陽が顔を見せない極夜が続き,頭上にオーロラが舞う──。日本が南極観測を始めて半世紀,気象や生物,地質,地磁気などさまざまな観測が行われ,行程数千kmに及ぶ隕石探索や,気候変動の記録を調べる氷 … 続きを読む
Origami Observatory / ハッブルを超えて ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡
The mirror, a perfect hexagon of gunmetal gray, stands vertically on a low platform. It is about two inches thick and more than four feet wide, a precisely carved slab of beryllium that gleams in the … 続きを読む
カテゴリ 2011年1月号, 英語で読む日経サイエンス
自閉症“治療”の危うさ
社会性やコミュニケーション能力の発達障害といわれる自閉症。自閉症の子どもたちは,会話が困難で対人相互作用に問題があり,手をヒラヒラ振ったり何かを凝視したりするなど,決まった行動や同じ質問を際限なく繰り返す。かつて自閉症 … 続きを読む
量子暗号通信 実運用へ 東京ネットワーク始動
2010年10月,量子力学の不思議な現象を使って通信の完全安全性を保証する「量子暗号」の高速通信網が始動した。都心と小金井市を結ぶ光ファイバー網に量子通信装置を組み込んだ「東京QKDネットワーク」だ。 量子力学の原理 … 続きを読む
ホーキングが語る究極理論の見果てぬ夢
アインシュタインの重力理論(一般相対性理論)と量子物理学を究極の「万物理論」にまとめ上げようとする理論物理学者たちの試みが続いている。統一理論の有力候補とされるのが「ひも理論」だが,ひも理論には5つの異なる定式化があり … 続きを読む
“いい人”ロボットの作り方
日本の鉄腕アトムやドラえもんは人間より人間らしい正義漢だが,アメリカの映画に出てくるロボットは容赦なく人間を殺戮するモンスターであることが多い。だから,というわけではないのだろうが,「いい人」の行動原則をプログラムされ … 続きを読む
ハッブルを超えて ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡
大成功を収めているハッブル宇宙望遠鏡の後継機が,2014年の打ち上げを目指して建設されている。アポロ計画時代の米航空宇宙局(NASA)の長官の名前にちなんだ「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」だ。 後継機とはいっても, … 続きを読む
ゲノム解読から医療へ 進まない革命
10年前は,専門家もそうでない人も,30億ドルをかけたヒトゲノム計画によって医学が変わると楽観的に考え,大いに盛り上がっていた。2000年の夏に当時のクリントン大統領はホワイトハウスのセレモニーで,ヒトの「生命の書」で … 続きを読む
昭和基地の空 理科教師の越冬記
高緯度であること,極低温であること,空気が清浄であること──この3つがあいまって,南極では日本ではあまり見られない空の現象を観測できる。第50次日本南極地域観測隊の越冬隊員として,2008年12月に日本を発ち,2010 … 続きを読む
300億年に1秒の差を測る究極の時計 世界標準へ:香取秀俊
時間はあらゆる量の中で最も精密に測ることができる その限界を3桁押し上げる超精密時計が日本から生まれた 10年以内に時間を定義する新たな国際標準になりそうだ 時間は,実は柔らかい。1cm高いところに移動す … 続きを読む
340万年前の食肉加工〜日経サイエンス2011年1月号より
従来説よりもはるかに昔から,肉食と石器の利用がなされていた はるか昔,東アフリカの海岸沿いで,腹ぺこの人たちが原始のステーキディナーにがっついていた。牛やヤギくらいの大きさの動物の肉を鋭い石器で切り,骨を … 続きを読む
カテゴリ 2011年1月号, SCOPE & ADVANCE
鼻息のパワー〜日経サイエンス2011年1月号より
鼻を使って移動や意思疎通ができる障害者向け装置が登場 重度の障害者が移動と意思疎通を取り戻す方法は? そのカギは文字通り目と鼻の先,鼻にあるのかもしれない。身体が麻痺した人が鼻をクンクンするだけで,書いた … 続きを読む
カテゴリ 2011年1月号, SCOPE & ADVANCE
重力変換器は可能か〜日経サイエンス2011年1月号
変圧器の“重力版”を作れるかも? 注ぎ込んだものよりいかに多くのものが得られたかで科学理論の成功度を測るとしたら,最も成功したのはアインシュタインの一般相対性理論に違いない。いくつかの単純な原理と,「落下 … 続きを読む
カテゴリ 2011年1月号, SCOPE & ADVANCE