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特集:ヒトバイローム

 人間の体は“自分の”細胞でできていて,ときどき微生物に侵入される。私たちはそんなふうに思いがちだが,実のところ人体は,細胞,細菌,菌類,そしてウイルスが同居する1つの生物集団だ。その最大多数を占めるウイルスは,かつては … 続きを読む

カテゴリ 2021年7月号, 記事

未知の素粒子が存在か?

今年4月,米イリノイ州にある米国立フェルミ加速器研究所は,ミュー粒子の磁気的な性質の大きさが,現在の素粒子物理学の基本である標準モデルの予測からずれていることを観測したと発表した。 標準モデルは宇宙を形作る素粒子や力を驚 … 続きを読む

カテゴリ 2021年7月号, 記事

脳と心のはざまの病気 機能性神経症状症

かつて「ヒステリー」や「転換性障害」などと呼ばれた疾患は原因がはっきりしない謎の病気とされた。近年は精神科と脳神経内科の間に位置する複雑な疾患として「機能性神経症状症」の名称でとらえ直されている。過去10年ほどで脳画像に … 続きを読む

カテゴリ 2021年7月号, 記事

COVID-19 国内で広がる変異株

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は,全国各地ですでにB.1.1.7(通称:英国型)と呼ぶタイプの変異株が主流になったとみられている。国内の感染状況のデータをもとに変異株の性質がどう変化しているかを評価し … 続きを読む

カテゴリ 2021年7月号, 記事

エメラルドゴキブリバチは三度毒針を刺す

エメラルドゴキブリバチはワモンゴキブリに卵を産みつけて孵化してくる我が子の食料源にする「捕食寄生者」だ。ゴキブリを2回刺して神経系を操ることが知られていたが,著者はその詳細を観察するとともに,3回目の毒液注入を発見した。 … 続きを読む

カテゴリ 2021年7月号, 記事

トポロジーで解けた量子ホール効果の謎

 量子化は通常,ミクロな量子世界で見られるが,量子ホール効果は導体の表面に流れる電流が量子化されるマクロな現象だ。この量子化を説明することは物理学の未解決問題とされてきたが,最近,数理物理学者らがトポロジー(形の性質を研 … 続きを読む

カテゴリ 2021年7月号, 記事

ロックの危機 気候変動がエレキギターを脅かす

世界有数のエレキギターには湿地に生える「スワンプアッシュ」という木が使われている。米国中部のミシシッピ川下流域が産地だが,気候変動に伴う洪水でこの木が枯死する例が増え,有力メーカーがこの木材の利用を断念した。外来昆虫によ … 続きを読む

カテゴリ 2021年7月号, 記事

忘れられたパンデミック スペイン風邪の集合的記憶

世界で数千万人の命を奪った1918~1919年のインフルエンザ(スペイン風邪)は終息後まもなく人々の話題から消え失せた。社会の「集合的記憶」として残りにくい側面があったためだと考えられる。昨年来の新型コロナウイルス感染症 … 続きを読む

カテゴリ 2021年7月号, 記事

日ソ共同の衛星追跡で活躍 AFUカメラ

 国立天文台三鷹キャンパス,退役したカマボコ形の天文ドームを転用した天文機器資料館には明治時代まで遡る歴史的な望遠鏡や観測装置がところ狭しと並べられている(現在はコロナ下で閉館中)。その中で異彩を放っているのが,大きなU … 続きを読む

カテゴリ 2021年6月号, 最新号の紹介, 記事

脳のブラックボックスを開く 見た映像を脳活動から再現:西本伸志

目で見た映像を脳活動から再現することに成功して世界を驚かせた 脳機能を模擬した人工モデルを考案するなど,独創的な発想の持ち主 テーマは脳情報からAI研究,非言語コミュニケーションまで幅広い  朝起きてから夜眠りにつくまで … 続きを読む

カテゴリ 2021年6月号, 記事

量子情報で解き明かす重力理論

一般相対性理論と量子力学を統合する量子重力理論の研究が,量子情報理論との関係の深まりを受けて急進展している。「ブラックホールの情報パラドックス」の解決の糸口が見つかり,最も基本的な対称性が量子重力理論では破れていることが … 続きを読む

カテゴリ 2021年6月号, 記事

ブラックホールの情報パラドックス 解決へ新たな糸口

ブラックホールは最後には蒸発して消える。ブラックホールに入った物質は二度と外に出られないことを考えると,物質が持つ情報はブラックホールの蒸発とともに失われることになるが,これは,いかなる場合でも情報は失われないという物理 … 続きを読む

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特集:時空と情報

 光さえ抜け出られないブラックホール。この奇妙な天体は時間とともに小さくなり最後には蒸発してしまう。そうなると中に入った物質の情報は失われるように思える。これは,いかなる場合でも情報は失われないという量子力学の基本原理と … 続きを読む

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COVID-19 危うい後遺症 体内で何が起きているのか

4月10日,国内における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者は50万人に達した。感染者の約8割は軽症で済むとされるが,回復後も倦怠感や嗅覚・味覚障害,息苦しさといった症状に悩まされる人は少なくない。 20 … 続きを読む

カテゴリ 2021年6月号, 編集部のピックアップ, 記事

DNAが明かす疫病史 ペスト流行とローマの興亡

古代の遺骨などから病原体のDNAを採取して調べる研究が進み,歴史的な感染症パンデミックの原因を特定できるようになった。6世紀の東ローマ帝国を襲った疫病がペストであると確認されたのが一例だ。こうした古DNAの解析から,病原 … 続きを読む

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