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特集:宇宙新時代 未知の世界が見えてくる

 2022年は,宇宙探査についての話題が尽きない1年だった。7月にジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が開眼し,我々がこれまで思い描いてきた宇宙像を塗り替える素晴らしい画像を地上に送ってきた。「はやぶさ2」が小惑星リュウグウか … 続きを読む

カテゴリ 2023年2月号, 最新号の紹介, 記事

科学を楽しむ達人たち

「科学」の二文字を見ると反射的に学校の理科や数学の時間を思い出し,堅苦しい印象を持つ人は少なくないはずだ。しかし本当のところ,科学は学校の勉強だけに留まらない。生活の中で「ふしぎ!」「面白い!」と感じる好奇心と,科学は地 … 続きを読む

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技術で革新 鮭,カキ,ムール貝の養殖 米メイン州の挑戦

ニューウェル(Carter Newell)は,メイン州屈指の生産高を誇るムール貝養殖場のオーナー兼経営者だ。まだ寒さ厳しいある春の日の朝,私は彼と2人のスタッフと共にボートに乗り,近くのはしけに向かった。穏やかな汽水の入 … 続きを読む

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データを駆使したクリミアの天使 ナイチンゲール

1856年夏,ナイチンゲール(Florence Nightingale)はクリミア戦争の激戦地から祖国に帰還した。戦場のあちこちに設けられた英陸軍野戦病院の看護婦長として,彼女は何千人もの病気の兵士が不潔な病棟で苦痛に耐 … 続きを読む

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京都帝国大学花山天文台(上)

京都の三条通は江戸時代の東海道だ。三条大橋から東山に向かい,南禅寺を訪れる観光客で賑わう蹴上(けあげ)を過ぎると,道は急な上り坂になる。京都盆地と山科盆地を分ける峠道だ。少し進んで本道から分かれて右に折れ,東山三十六峰の … 続きを読む

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細胞origamiで再生医療 女性のハイテク起業家へ:繁富香織

日本の伝統芸でバイオ機械融合 がんの個別診断や新薬開発に道 来年にスタートアップ立ち上げ 日本人にはなじみ深い折り紙を応用して,培養した細胞が立体的な形になるように成長させる「細胞折り紙」が世界で関心を集めている。繁富( … 続きを読む

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人間だけがおしゃべりな理由 「のど」と「くち」が秘める 意外な能力

私たちはおしゃべりだ。学校や職場の休み時間,カフェ,電車の中──。人間の集まる場所に出かけると,そこら中から誰かの会話が聞こえてくる。 しかし,ヒトの「話す」という動作をそのまま真似できる動物はほとんどいない。たとえば, … 続きを読む

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鳴き声の進化 それは虫の声から始まった

地球上のほぼすべての生息地が動物の音でにぎやかなのは当然だと思える。海ではクジラのしみじみとした歌声,森では鳥やカエル,昆虫による大合唱,世界各地の都市では人間と人工物が立てる騒音が聞こえる。だが地球史の大半の期間,音を … 続きを読む

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特集:鳴く動物 話すヒト

陸上も海中も,地球上のあらゆる場所が動物たちが出す音であふれている。少なくとも2億5000万年前には昆虫が鳴き始めたことがわかっており,この頃から脊椎動物も盛んに音を出すようになったようだ。さらに私たちヒトは,700万年 … 続きを読む

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ボイジャー最後の挑戦 未踏の星間空間を行く

米航空宇宙局(NASA)が1977年に打ち上げた探査機ボイジャー1号と2号は45年後の現在もなお機能している。これまでで最も遠くまで旅し,最も長持ちしている探査機だ。木星や土星などについて数々の新発見をもたらした後,現在 … 続きを読む

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女性が創るこれからの天文学

何年か前,女性科学者たちの人物紹介を読んでうんざりした項目をリストアップしたことがある。女性として初めて採用された,チームを率いた,大きな賞を受賞したといった話だ。私は当時,ひとりの素晴らしい女性天文学者の紹介記事の執筆 … 続きを読む

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AIに論文書かせてみた

去る雨の日の午後,人工知能の研究・開発企業であるOpenAIのアカウントにログインした私は,文章生成AIのGPT-3に次のような簡単な指示をタイプした。「GPT-3に関する学術論文を500語以内で書き,参考文献とその引用 … 続きを読む

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正しく知れば怖くない Facebookでヘビと友だち

テキサス州はヘビが最も多い州の1つで,80種以上のヘビが生息しており,そのうち11種は毒を持っている。そして,ヘビに遭遇した人は,そのヘビが実際に危険かどうかにかかわらず殺してしまうことが多い。 しかし,そのような人々の … 続きを読む

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南米アマゾン 現在を生きる先住民 アシャニンカの選択

南米アマゾンの森に,現代の主流社会を味方につけながら伝統的な生き方を守っている先住民がいる。アシャニンカ族の人々だ。シャーマニズムの神秘的精神性の一方で,アマゾンを破壊する資源採取産業を当局や非政府組織の協力を得て排除す … 続きを読む

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絶滅ヒト族のゲノム解読

人類進化にDNA解析で迫り,現代人への遺伝子流入を解明 ゲノムに基づいた人類学,人類の進化の業績で,スウェーデン出身でマックス・プランク進化人類学研究所進化遺伝学部門を率いるペーボ(Svante Pääbo)教授にノーベ … 続きを読む

カテゴリ 2022年12月号, 記事