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発症を抑える治療を目指す

 患者の脳には,老人斑という目立った特徴がある。これを形成する異常なタンパク質「アミロイドβ」を取り除くことを目的とした抗体医薬がいくつも開発されたが,結果は芳しくない。著者らは,蓄積が進んで凝集し,硬い老人斑になる前に … 続きを読む

カテゴリ 2020年11月号, 記事

浮上した大気汚染のリスク

2018年にメキシコシティの30~40代の住民にアルツハイマー病に特有の脳病変が発見され,通常この病気の兆候が見つかる年齢より数十年早いことから,同氏の大気汚染との関係が指摘された。   メキシコシティだけでは … 続きを読む

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なぜ女性に患者が多いのか 更年期に起こる脳の変化

米国では,65歳の女性の5人に1人が亡くなるまでの間にアルツハイマー病を発症するのに対し,同年齢の男性では9人に1人だという。この性差は男女の平均寿命の違いだけでは説明できない。また,アルツハイマー病のリスクを高めるAP … 続きを読む

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発病の謎を解く新たな視点

 最初に報告されてから100年以上がたつのに,まだ認知症状を改善できる薬はできていない。アルツハイマー病患者の脳の目立った特徴である老人斑をつくるアミロイドβを標的にした抗体医薬がいくつか作られてきたが,認知症が進むのを … 続きを読む

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弔鐘の記憶 ある患者家族の手記

 アルツハイマー病は妻の記憶と人生を奪い,私たち家族を苦しめた。私たちにそれを止められる手立てはなかった。医学にも――。  自分の愛する家族がアルツハイマー病になったとき,記憶の問題に直面するのは患者本人だけではないこと … 続きを読む

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特集:アルツハイマー病

 世界で4000万〜5000万人が患っている認知症の最大の原因がアルツハイマー病だ。脳に特徴的な病変が生じるこの病気は,1906年に初めて報告され,治療薬開発の試みが長年続けられてきたが,効果を実感できる薬はいまだ存在し … 続きを読む

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精密実験で正体を探る

ニュートリノは電子型,ミュー型,タウ型の3種類が知られるが,「ステライル型」と呼ばれる第4の種類の存在が一部の実験で示唆されている。ただ,確証を得るには至っていないため,日本と米国で決定打となる新たな3つの実験の準備が進 … 続きを読む

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動き出した米国の探索実験

ニュートリノと呼ばれる素粒子には電子型とミュー型,タウ型の3つの種類(フレーバー)があることが知られている。しかし1990年代以降,いくつかの実験で,第4のニュートリノ「ステライル型」の兆候が見つかっている。既知の3種類 … 続きを読む

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特集:暗黒物質の有力候補 ステライル ニュートリノを追う

 ニュートリノには電子型とミュー型,タウ型の3つの種類(フレーバー)があることが知られている。しかし1990年代半ば以降,一部の実験で,第4のニュートリノ「ステライル型」の存在を示唆する結果が報告されてきた。既知の3種類 … 続きを読む

カテゴリ 2020年11月号, 記事

特別解説:COVID-19 見えてきた治療薬

流行当初,この病気の治療は全てが手探りだった。しかし流行から8カ月あまりが経ち,COVID-19の病態がわかるにつれて治療薬の戦略は明確になってきている。 COVID-19が重症化する場合には,時間と共にその病態が変化す … 続きを読む

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ペスト禍を生き抜いたガリレオ

新型コロナウイルスが世界を揺るがせているこの数カ月,私たちは以前とはまったく異なる仕事の仕方を学ぶことを強いられた。非常時の科学研究のモデルとして参考になるのは,16~17世紀の天文学者にして物理学者,数学者のガリレオ・ … 続きを読む

カテゴリ 2020年11月号, 記事

優しくなければ生き残れない 進化史に見るホモ・サピエンス成功のカギ

私たちホモ・サピエンスはどのようにして現在に至る最後の人類となったのだろうか? 10万年前にはネアンデルタール人のほうが有力だったかもしれない。ホモ・サピエンスは友好的な形質が自然選択される過程を経験した結果,集団で高度 … 続きを読む

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五島プラネタリウム カール・ツァイスⅣ型投影機(上)

 かつて東京の渋谷駅前に日本を代表するプラネタリウムがあった。五島プラネタリウムだ。今はなき東急文化会館の屋上にあった銀色に輝くプラネタリウムドームはハチ公の銅像と並ぶ渋谷のシンボルだった。開館は史上初の人工衛星「スプー … 続きを読む

カテゴリ 2020年10月号, 記事

故障を織り込んだ発想で宇宙工学のエキスパートに:木村真一

小惑星探査機「はやぶさ2」をはじめ,手がけた宇宙用カメラは30以上 ロボットを使い宇宙でアンテナを組み立てる技術の実験にも成功した 装置の故障や資源の不足を想定した発想で宇宙滞在技術の開発を目指す   &nbs … 続きを読む

カテゴリ 2020年10月号, 記事

インフレーション理論から探る地球外生命の存在確率

偶然の化学反応によって生命が誕生する確率を推定したところ,観測可能な宇宙の中には地球にしか生命が存在しない可能性が高いことがわかった。一方,誕生直後に宇宙が急膨張(インフレーション)したと考える現代宇宙論によれば,宇宙は … 続きを読む

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