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月着陸 成功まであと一歩 チャレンジは続く:氏家亮
民間企業では初の月面着陸に挑んだ 地球と月結ぶ経済圏を構想 失敗経験を糧に捲土重来期す 民間企業初の月着陸に挑戦して注目を集めた日本発のスタートアップispace(アイスペース)。着陸には失敗したが着陸態勢をとるまでは順 … 続きを読む
光合成はもうやめた 末次健司が語る多様性の謎
約30万種といわれる植物の中には,光合成をやめて植物らしさを捨てた植物さえいるという。菌類から一方的に栄養を奪い,競争相手が少ない森の暗がりに進出することに成功した。こうした大胆な進化を実現するには多くの壁がある。葉を退 … 続きを読む
葉の形はどう決まるのか
光合成をして生きる植物にとって,葉はなくてはならない存在だ。いかに効率よく光を浴び,より多くの有機物を生産するか。長い進化の歴史のなかで,植物は多様な葉の形を編み出してきた。例えば,ヒマワリは幅が広い大きな葉をつけて,イ … 続きを読む
植物学の空白地帯 ミャンマーを行く
ドドドドド……ド。規則正しいエンジン音が止まり,船が静かになった。浅瀬が続いて,これ以上先には進めないためだ。乗り込んでいた研究たちはここで船を下りる。荷物を海水に濡らさぬよう気をつけながら,ざぶり,ざぶり。一歩ずつ海の … 続きを読む
特集:進化する植物愛
誰も見たことがない植物の姿を求めて,植物学者は世界中どこへでもフィールドワークに出掛ける。その原動力となるのは昔も今も,ただならぬ植物への愛情と学問への情熱だ。現在放映中の朝ドラ『らんまん』では,実在の植物学者・牧野富太 … 続きを読む
植物監修 田中伸幸に聞く 『らんまん』で知る植物学今昔
4月から放送が始まったNHKの朝ドラ『らんまん』は,植物学に没頭する研究者の生きざまを描く異色のストーリーが特徴だ。神木隆之介が演じる主人公の槙野万太郎は,幕末の土佐・佐川の町に造り酒屋の当主として生まれた。ところが大の … 続きを読む
ハーバリウムに生きる 100年後の牧野標本
植物学者,牧野富太郎(1862–1957)は生涯にわたって標本の収集を続けた。自身で行った採集だけでなく,牧野が設立に関わった各地の植物愛好会からも続々と標本が牧野の元へ寄せられた。東京・練馬にあった牧野の家は標本で溢れ … 続きを読む
赤ちゃんが愛情を抱くメカニズム
「赤ちゃんはパパ・ママが大好き」こんなフレーズを見たり,聞いたりしたことがある人は多いだろう。「大好き」と思う気持ち,すなわち愛情は,友達や恋人,夫婦など様々な社会関係をもたらすが,人が人生において最初に感じる愛情は,赤 … 続きを読む
愛情の神経生物学 なぜ浮気をしないのか
プレーリーハタネズミは米国中西部に生息する小型の齧歯(げっし)類で,パートナーと共に同じ巣にすみ続けるという,哺乳類には珍しい特質を持つ。交尾したペアは絆を築き,巣を共有し,共に子育てをする。実験室では,絆を築いた個体が … 続きを読む
特集:愛情の神経科学
哺乳類の多くは特定のパートナーを持たない乱交性だが,米国中西部にすむプレーリーハタネズミは特定の相手と一生をともに過ごす珍しい一夫一妻制だ。脳内のどの部位でどんな遺伝子が働くことによってこの絆が形成されるのか,最新の科 … 続きを読む
終末の南極氷河 スウェイツ
2019年12月26日,オレゴン州立大学の雪氷学者ペティット(Erin Pettit)はまぶしく輝く雪原の上で,大きなスーツケースほどの氷床探査レーダーを赤いプラスチックのそりに載せて運んでいた。ブーツの下で,堅くてもろ … 続きを読む
オープンオフィスに死角あり
1967年,化学メーカーのデュポンはオフィスビルのワンフロアの内壁を取り払い,低いパーティションで区切られただけの大部屋にほぼ全員を押し込んだ。このフロアは企業がオープンオフィスを大規模に取り入れた米国初の例であり,ドイ … 続きを読む