カテゴリ : 1997年11月号
何が変わった日経サイエンス
9月25日発売の日経サイエンス11月号から誌面が少し変わりました。表紙も含め,細々とした変更点がたくさんあります。論文を今まで以上に読みやすくするようにするように心がけたのが一番なのですが,「世界の研究室から」「博物館 … 続きを読む
脳と筋肉を襲うミトコンドリア病
細胞内小器官ミトコンドリアは,核とは遺伝暗号の一部が異なる独自のDNAをもっている。それぞれの細胞には数百個のミコンドリアが含まれ,1つのミトコンドリアには数個の環状DNAがある。 1980年代の後半か … 続きを読む
思考のワーキングメモリー
ワーキングメモリーとは,たった今意味のある情報に関する短期的で限りのある記憶のこと。私たちが文章を理解したり,以前に決定した行動計画に従ったり,あるいは,電話番号を覚える時に利用される。たとえば,ロシアの大統領の名前を … 続きを読む
天才物理学者ランダウの真実
ランダウ(Lev Davidovich Landau)の理論は,20世紀の物性物理学の骨格をなしている。彼の理論は,超流動,超伝導,天体物理学,素粒子物理学など,実に多くの専門領域にかかわるものだ。今日に至るまで,ラン … 続きを読む
昆虫に見る“愛と自己犠牲”の進化生物学
昆虫の雄のなかには,交尾のときに自分の体の分泌物を与えたり,ときには自分の体を雌に贈ることさえある。交尾に,雄がこのような極端な投資を行うことは,生物学者にとっては不思議だった。なぜなら,たいてい雄は,1回の交尾に全精 … 続きを読む
宇宙から古代エジプト遺跡を発見
カイロの南西,ナイル川西岸のダハシュール地区の小高い丘の上で早稲田大学の発掘作業が進んでいる。姿を現したのは,今から約3300年前の古代エジプト新王国時代に建設された最大級の神殿風の貴族の墓「トゥーム・チャペル」。東海 … 続きを読む
アンデスに集まる世界の天文台
砂漠というと鳥取砂丘やサハラ砂漠のような砂ばかりの地形が思い浮かぶが,アンデスのアタカマ砂漠はまったく違っている。次々と連なる山や丘には,背の低い,どう見ても枯れているとしか思えない灌木がところどころに生えているだけ。 … 続きを読む
エイズに強い遺伝子の発見
世界中では3000万人がHIVに感染しており,この中には75万人の米国人と5000人の日本人が含まれる。 薬物治療の発達で,たくさんの患者が救われた。薬の絶妙な組み合わせで,体内のHIVレベルを低下させ … 続きを読む

日経サイエンス 1997年11月号
エイズに強い遺伝子の発見 S. J. オブライエン/M. ディーン ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に何度もさらされているはずなのに感染しない人や感染してもエイズ発病までに時間がかかる人もいる。こういう人たちがもつ,エイ … 続きを読む