カテゴリ : 1998年5月号

恐竜はこうして鳥になった

 ごく最近まで,鳥の起源は生物学の大きな謎の1つだった。鳥類は,現在存在する他のすべての動物と劇的に異なる。羽毛,歯のないクチバシ,中空の骨,枝にとまれる足,叉骨(ゆ合した鎖骨),縦長の胸骨,そして切り株のような尾骨。こ … 続きを読む

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血液代替物の探索

 血液の機能を代替する「血液代替物」の研究が競って進められている。基礎的な研究は1950年代からあるが,本格化したのは1980年代に入ってから。米食品医薬品局(FDA)や米国立衛生研究所(NIH),国防総省が大規模な会議 … 続きを読む

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フレッシュマンにすすめる30冊

いい本もあまり感心できない本も,書店では同じ扱いを受けていることがあります。この特集に取り上げた30冊は,評者が自信をもってすすめる本ばかり。何がいい本なのかは,読者自身が決めることですが,本があふれかえる時代だからこそ … 続きを読む

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グリーンランドの氷が語る気候の激変

 現在,地球は温暖化傾向にあり,二酸化炭素などの温室効果ガスの大気中の濃度は上昇を続けている。しかし,こうした変化が各地の気候にどんな影響をもたらすかはよくわかっていない。そのため,大規模な気候変動が起こる仕組みの解明を … 続きを読む

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超ひも理論からM理論へ

 物理学者の野望は,たった1つの理論で森羅万象を説明することだ。なすべきことは,強い核力,弱い核力,電磁気力と,摩訶不思議な重力を統一的に記述することで,この未踏峰を“究極理論”と呼ぶ。つい最近,従来の超弦理論を包含する … 続きを読む

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意外に大きな偽薬の効能

 米国技術査定局の調査をはじめとするいくつかの調査では,一般的に行われている現代の医療のうち,効果があると科学的に立証できるのは20%にすぎないという。残りについては,効果があるのかどうか,あるとしたらどのように効いてい … 続きを読む

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化学汚染物質があふれる室内の空気

 米国の環境法は,危険性があると思われる廃棄物の大気,水域への排出を規制するだけで,人々がそれらの汚染物質に実際に接触する量を規制してはいない。有毒物質が人体にまでたどり着いてはじめて健康被害が生じるという事実は無視し, … 続きを読む

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尺八の音はなぜ出にくい

 クラリネットには1枚のリードがあり,オーボエには2枚のリードがある。リードを口にくわえて少し強めに吹くと,リードが振動して音が出る。これは,リードに弾力があってしなりやすいため,リードが息の圧力や管内の音圧を,受けたり … 続きを読む

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地球環境研究を左右する米軍事機密情報

 50年に及ぶ冷戦中,米国は何千億ドルもの資金をかけて,大掛かりな観測機器を設計・製作し,これらを使って,機密情報の収集や地形のデータを盛り込んだ地図を作ってきた。地球全域に配備された装置が収集する膨大な量の画像と大量の … 続きを読む

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6月号予告

4月25日発売の6月号は以下のような内容を予定しています。 特集:忍びよる最後の石油危機 近い将来,新たな石油危機が世界を襲うかもしれない。安い石油があふれ,温暖化対策で脱石油が進もうとする現状から考えると信じがたい話だ … 続きを読む

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日経サイエンス 1998年5月号

恐竜はこうして鳥になった  K. パディアン/L. M. キアッペ ヒトが哺乳類であるように,鳥って,恐竜そのものなんですよ。鳥の骨格は,哺乳類の骨格とも今いる爬虫類とも大きく違っています(フライドチキンを食べたら,骨の … 続きを読む

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