カテゴリ : 1999年6月号

ビッグバン直後を再現する

 米ブルックヘブン国立研究所(ニューヨーク州ロングアイランド)で完成間近の重イオン衝突型加速器「Relativistic HeavyIon Collider」は頭文字をとって「RHIC(リック)」と呼ばれる。水素の原子核 … 続きを読む

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金星を襲った気候激変

 地球と金星は,原始太陽をとりまくガスや塵(ちり)の混とんの中から,大きさも組成も同じ双子のような惑星として誕生したが,その後は,まったく異なる道を歩んだ。今の金星は地表温度は460℃にもなる地球とは似ても似つかない別世 … 続きを読む

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世界最大のトカゲ コモドドラゴン

 コモドドラゴンについてまず聞かれるのは,その大きさだ。公式記録を見る限り,最大個体の全長は3.13m。この個体は,166kgあったとされるが,この値には胃の中の未消化物の重さも含まれていた可能性がある。野外での最大クラ … 続きを読む

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始まったニュートリノ振動実験

 昨年,ニュートリノに関する日本発の記事がニューヨーク・タイムズなど世界各国の新聞紙上を飾った。ニュートリノは光と同様,質量がゼロだと長い間,考えられていた。ところが,大気圏上層から降り注いでくるニュートリノを精密観測し … 続きを読む

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水爆の父サハロフ,平和主義への“転向”

 ノーベル平和賞受賞者として知られるサハロフは,旧ソ連政府のもとで1950年代には水爆開発に関わっていた。史上最年少でソビエト科学アカデミーの会員に選出され,当時の政府幹部の覚えもめでたかった。エリート科学者だったサハロ … 続きを読む

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ここまで来た車のバーチャル衝突試験

 世界の自動車メーカーは開発の際の衝突テストを,従来の実車テストからコンピューターシミュレーションによる“バーチャル衝突”に切り替え始めている。コンピューターを使うと時間とコストが大幅に節約できるからだ。実車では作業に4 … 続きを読む

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出産のタイミングを決める“胎盤時計”

 ヒトの胎盤内で発見された「コルチコトロピン(副腎皮質刺激ホルモン)放出ホルモン(CRH)」が,分娩の時期を左右することがわかった。これに関連したいくつかの発見も加わって,早産予防の有効な方法が生み出される可能性が出てき … 続きを読む

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胎児の体内を透視する

 ごく初期の人間の胎児の発達段階を詳しく調べることは,正常もしくは異常な発達がどのような過程でおきるかなどを知るために重要だ。これまでは,妊娠後8週間目以前の初期の胎児を調べるのは難しく,人間以外の動物で,正常な胚と,発 … 続きを読む

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日経サイエンス 1999年6月号

金星を襲った気候激変  M. A. ブロック/D. H. グリンスプーン 地球温暖化が深刻視されてきましたが,お隣の金星では,以前にけた違いの温暖化(灼熱化という方がふさわしい)が起きたようです。いったん始まった温暖化は … 続きを読む

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