カテゴリ : 2002年7月号

細菌が操る性転換

 飼い主の手を噛むな──この言葉は,寄生微生物がその身を寄せて餌食とする「宿主」とのつき合い方をうまく表現している。寄生体には宿主の繁殖に便乗して子の世代へと感染を広げるものが少なくない。このような居候(いそうろう)タイ … 続きを読む

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複合現実感がひらく第3の視界

 10年後には,コンピューターのユーザーインターフェースはどうなっているのだろう。現在のシステムがそのまま発展していけば,携帯用や腕時計型のモニターから机,壁,床に組み込んだ大型スクリーンまで,高解像度のディスプレーがい … 続きを読む

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口臭の科学 なぜにおう?どう防ぐ?

 古くから人間は口臭(Halitosis)の存在を意識していた(halitus: ラテン語で「息」,-osis: ギリシャ語で「異常な状態」)。しかし口臭への関心が高まるにつれ,現在では細菌学,化学,生理学,心理学などに … 続きを読む

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論争:地球環境──本当はそんなに深刻ではない?

B. ロンボーグ vs.  S. シュナイダー  J. P. ホールドレン  J. ボンガーツ  T. ラブジョイ    20年,50年,100年先にも,青い海と緑豊かな自然環境は,私たちに,そして私たちの子ど … 続きを読む

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時空のさざ波 重力波を追う

 アインシュタインがその存在を予言した重力波の初検出を目指して,超高精度の観測施設「LIGO」(重力波観測レーザー干渉計)が近く米国で本格稼働する。日本の「TAMA300」や欧州の同種施設も重力波を追跡する計画だ。宇宙の … 続きを読む

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特集:プロテオミクス

 ヒトゲノム解読プロジェクトに事実上の終了宣言がなされた直後から,ゲノムに変わってプロテオーム(proteome)という語を目にするようになった。ゲノム(genome)が遺伝子(gene)の全体像(-ome)を描き出すの … 続きを読む

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生命科学を変える次の戦略

 ヒトゲノムがスポットライトを浴びる日はもうじき終わる。今,研究者の関心はプロテオームに向かっている。    プロテオームは人間の細胞や組織が作り出すタンパク質の集合体だ。このタンパク質の全体像の解明をめざすの … 続きを読む

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医薬品開発はこう変わる

 人間の全遺伝情報(ヒトゲノム)が書き込まれたすべての塩基配列が決定されつつある現在,ゲノムの応用の次なる戦場は,それらの遺伝情報に基づいて体内で作られるタンパク質の構造と働きを総合的に解明しようという「プロテオミクス」 … 続きを読む

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日本の研究の現状

 日本のライフサイエンス関連予算は近年大きな伸びをみせている。平成13年度と14年度を比較すると,文部科学省の「戦略的重要分野の研究開発の重点的推進」のライフサイエンスの項目は561億円から717 億円へ,経済産業省の「 … 続きを読む

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日経サイエンス 2002年7月号

生命科学 特集:プロテオミクス 細胞や組織内で作られる全タンパク質(プロテオーム)を解明しようという大規模な研究プロジェクトが進んでいる。プロテオミクスの最大の目玉は医薬開発だ。ゲノム解読での経験と成果をどこまで生かせる … 続きを読む

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