カテゴリ : 2004年5月号
若い頭脳の挑戦を待つ 科学の課題
「いま私が20歳だったら,こんな研究課題,こんな自然の謎に挑戦する」――。21世紀のアインシュタインたちに向けて,日本を代表するトップ科学者10人が若い頭脳に挑発メッセージをおくる。小柴昌俊氏や江崎玲於奈氏などノーベル … 続きを読む
トルコの遺跡にみる9000年前の男と女
9000年前,トルコ中部の平原を流れる川の岸辺に新石器時代の人々が定住した。彼らが造りあげた町は現在ではチャタルフユックと呼ばれている。「くわで突き刺された土手」という意味だ。そこは,2000戸の家が建ち並び,約800 … 続きを読む
書き換えられる重力の法則
宇宙が加速膨張しているのは「暗黒エネルギー」というえたいの知れない存在のためだと一般には考えられている。しかし実は,従来の物理法則が破れているのが原因かもしれない。自然を説明する究極の統一理論を目指す「ひも理論」の研究 … 続きを読む
減速から加速へ 宇宙膨張の奇妙な変化
1998年に観測された遠方の超新星は宇宙の膨張が加速していることを示していた。その後の研究でも加速膨張が裏付けられた。ところが,さらに遠くにある超新星を調べた結果,宇宙膨張が加速する以前には減速期があったことがわかった … 続きを読む
大規模構造の進化をたどる
無数の銀河は宇宙の中でどのように分布しているのか?大規模な観測によってその姿が明らかになってきた。原始宇宙のゆらぎから大構造が進化してきた歴史を,そこに読み取ることができる。 天文学者たちの手によって … 続きを読む
背景放射に聴く宇宙の響き
天空から降り注いでくるマイクロ波は宇宙の起源を探る重要な手がかりだ。そこには約140億年前の宇宙の姿が“こだま”している。まずは,初期宇宙が奏でたシンフォニーに耳を傾けてみよう。 ビッグバン直後の宇宙は「インフレーショ … 続きを読む
特集:宇宙の謎を解く4つのカギ 新たな物理学の扉を開く
現代物理学を支える2本の柱である量子論と相対論を駆使することで,宇宙の創生から豊かな構造を持つ現在の宇宙にいたる進化のシナリオが描き出された。「ビッグバン宇宙」モデルである。20世紀後半から爆発的に進んだ観測によって, … 続きを読む
ショック患者を救う新しい治療薬
心臓と血管・血液を使って酸素や栄養を体内のすみずみまで運ぶシステムを「循環系」と呼ぶ。循環系の働きは生存にとって極めて重要だ。心臓ポンプの不調や急激な血圧低下によって,脳などの生存に重要な臓器に血液が届かなくなると,意 … 続きを読む
ICタグの未来 実用化への本当の課題
身の回りのあちこちに埋め込まれたマイプ「ICタグ」が,コンピューターネットワークとつながって,様々なサービスを提供してくれる──そんな時代が近付いている。買ってきたプリンターはコンピューターのそばに置くだけで自動的に接 … 続きを読む

日経サイエンス 2004年5月号
宇宙論 特集:宇宙の謎を解く4つのカギ 近年の観測はビッグバン宇宙論を裏づける一方で,大きな謎をもたらした。その解明に挑むことによって,新たな世界が開けてくる。背景放射,銀河の分布,宇宙の膨張,そして暗黒エネルギーの正体 … 続きを読む