カテゴリ : 2005年4月号

まだまだ元気な宇宙

 初期の宇宙は,銀河どうしの衝突や爆発的な星形成,超大質量ブラックホールの誕生などに特徴付けられる大荒れの時代だった。その後こうした活動が鈍ったことから,宇宙の全盛期は遠い昔に過ぎ去ったと考えられた。しかし近年の観測で, … 続きを読む

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究極の暗号はいかにして生まれたか

 暗号の歴史は古く,紀元前にまでさかのぼる。だが近年登場した量子暗号は,それまでの暗号とは一線を画す。従来の暗号はある種の問題は計算時間が膨大にかかり,スーパーコンピューターでも解くことができないという数学的な事情によっ … 続きを読む

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美は細部に宿る 光学顕微鏡で見る世界

 この世界には尽きせぬ美がある。ただ,いつもはそれを見る手段がないので,気がつかないだけだ。そして,より多くのものを見ようとするなら,科学が素晴らしいテクニックを提供してくれる。光やレンズといった基本的な道具立てを工夫す … 続きを読む

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実用段階に入った量子暗号

 1989年,米IBMで画期的な実験が行われた。光子を偏光させて暗箱の中を飛ばし,これを検出器でとらえて偏光の向きを測定,情報を読み取った。盗聴が不可能な「量子暗号」を使って暗号鍵を送る世界初の実験だ。     … 続きを読む

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前向き思考で成功できるか

 物事を前向きに考え,自信を持って臨むことは,心の健康を保つうえで重要だ。これは誰もが直観的にわかっている。だから,できるだけ自尊心を守り,高めようとする人が多いのは特に不思議なことではない。    ただ,驚く … 続きを読む

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人類進化の定説を覆す 小さな原人の発見

 2004年,インドネシア・フローレス島の洞窟を発掘していたオーストラリアとインドネシアの研究者チームが身長1m足らずの小さなヒトの骨を発見したことをNature誌で発表した。このヒトの仲間は今からほんの1万3000年前 … 続きを読む

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気配りできるコンピューター

 電話機からコンピューター,交通信号機,果ては冷蔵庫や額縁に至るまで,人間は約30億に及ぶ物とネットワークを形成している。こうした物は生活を便利にし,人とその人が気にかけている物事とを常時結びつけている。会議や仕事に集中 … 続きを読む

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もうひとつの防御システム 自然免疫の底力

 女性がエレベーターに乗ったら,乗り合わせた人たちがくしゃみをしていた。くしゃみとともにどんな病原体がばらまかれているのかと彼女が考える間もなく,体内の免疫システムはすぐに活動を始める。ばらまかれている病原体が以前に彼女 … 続きを読む

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日経サイエンス 2005年4月号

  情報技術                実用段階に入った量子暗号  G. スティックス 盗聴が原理的に不可能な「量子暗号」の初の製品が登場した。量子力学の不思議な現象を直接に利用した初の実用技術だ。 &nb … 続きを読む

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