カテゴリ : 2005年1月号
逆転の発想 インターネットゼロ
およそ100年前,バルセロナでガウディ(AntonioGaudi)は外観の美しさと構造的な強さを兼ね備えた優美な建築様式を考えだした。ガウディの建物の表情豊かな曲線は,表面の装飾のためばかりでなく,耐荷重構造に不可欠で … 続きを読む
ゆっくり急ぐ日本の企業
RNA干渉を使った医薬品開発に名乗りを上げている日本の企業はそれほど多くない。しかし,だからといって,日本が遅れているわけではない。潜在的な力を見ると,日本はむしろ進んでいるかもしれない。その理由を説明していこう。 … 続きを読む
電子投票システムの落とし穴
電子式の投票装置を利用すれば集計作業を合理化できる。しかし,問題は信頼性だ。米国ではソフトの欠陥やセキュリティーをめぐって数々の疑問が生じている。 2000年の米国大統領選挙では,有権者の確定と票の集計 … 続きを読む
走り出すRNA干渉ビジネス
ここ数年ほどの間に,新しい遺伝子サイレンシング技術が登場した。かつてアンチセンスに寄せられた大きな期待は,これによって実現されるかもしれない。1993年のノーベル生理学・医学賞を受賞したシャープが期待を寄せている,最近 … 続きを読む
生物進化の陰のプログラム
推測は危険だ。特に科学の世界では。通常,既知の事実を一番もっともらしく,すっきりと説明できる考え方として推測はスタートする。その真偽をすぐに確かめることができず,明らかな誤りも見られないときには,推測は揺る … 続きを読む
地下攻撃核ミサイルに異議あり
米軍の潜在敵国は1991年に勃発した湾岸戦争から重要な教訓を学んだ。当時,イラクの軍事施設はスマート爆弾によってピンポイント爆撃され,地上にある軍事施設は米軍の空爆に対して極めて脆弱だった。爆撃から生き残るには基地や武 … 続きを読む
白内障を防げ 水晶体に見る細胞死の不思議
眼の水晶体は,人体の中で唯一透明な組織だ。光の焦点を合わせるにはこの透明性が必要不可欠である。ここ数年の研究から,水晶体が透明になる独特の仕組みがわかってきた。水晶体が透明なのは,水晶体細胞が自己破壊プログラムを巧みに … 続きを読む
SCIENTIFIC AMERICANが選んだ 2004年のベスト50
今回で3回目となる「SCIENTIFIC AMERICANが選んだ年間ベスト50」は科学技術に関連する創意工夫を幅広く評価し,2003~2004年に研究・ビジネス・政策の各分野で際立った技術的リーダーシップを発揮した顔 … 続きを読む

日経サイエンス 2005年1月号
生命科学 特集:生命を支えるRNA 情報を担うDNAと実際の機能を発揮するタンパク質とのはざまにあって,これまで脇役扱いされてきたRNA。しかし,相次ぐ新発見から,基礎研究の分野でも医療応用でも,RNAが大きな注目を集め … 続きを読む