カテゴリ : 2006年10月号
B中間子の崩壊から超対称性理論を探る〜日経サイエンス2006年10月号より
検出が極めて困難な崩壊パターンをBファクトリーがとらえた 茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構で実験に取り組んでいる国際共同チームが,ニュートリノの発生を伴うB中間子の崩壊をとらえることに成功した。 … 続きを読む
カテゴリ 2006年10月号, SCOPE & ADVANCE
鳥たちが見る色あざやかな世界
人間は,えてして自分たちの視覚システムが進化の頂点にあると思いがちだ。確かに視覚のおかげで私たちは立体的に物を見ることができるし,遠くからでも物を見つけることができ,安全に動き回ることもできる。また,視覚のおかげで一人 … 続きを読む
電気も水素も 未来のスーパーケーブル
2003年8月14日午後,ニューヨーク市への送電が止まり,市民800万人は暗闇の中で一夜を過ごした。米国東北部とカナダ・オンタリオ州の住民約4000万人も同様だった。ニューヨーク市から500km以上離れたオハイオ州の発 … 続きを読む
幹細胞の暴走がガンを招く
従来は体内に少しでも腫瘍細胞が残っていれば,ガンが再発する危険性があると考えられてきた。そのため現在の治療法はできるだけ多くのガン細胞を殺すことを重視している。だがこの方法が成功するかどうかは非常に行き当たりばったりで … 続きを読む
CSI効果 テレビドラマが捜査を変える
エドガー・アラン・ポーのデュパン探偵シリーズやコナン・ドイルのシャーロック・ホームズなどの推理小説,そしてジャック・クラグマンが主役を演じたテレビドラマ『ドクター刑事クインシー』〔訳注:1976年から83年まで米国NB … 続きを読む
エイズ治療薬の新戦略
ウイルス学の分野では,これまでHIV(ヒト免疫不全ウイルス)の増殖サイクルの各段階について詳しく調べるため,膨大な研究費をかけてきた。ウイルスが免疫細胞に結合して細胞内に侵入するところから,複製し,宿主から新しいウイル … 続きを読む
ハッブル望遠鏡 発見ベストテン
今年4月,ハッブル宇宙望遠鏡は16歳の誕生日を宇宙で迎えた。この間,天文学者は宇宙についてかつてない詳細な現象を見てきたし,世界中の人々も宇宙の驚異を垣間見ることができた。しかし,ハッブルの将来をめぐる最近の議論は,そ … 続きを読む
光学技術に革命を起こすスーパーレンズ
40年前,ロシアの科学者ベセラゴ(Victor Veselago)は光学の世界を根底から覆す物質を考えついた。これまで知られている物質は,光の折れ曲がり具合はさまざまだが,屈折率はいずれも正の値をとる。ところがベセラゴ … 続きを読む
サルの色覚が教えてくれること
「鳥たちが見る色あざやかな世界」にもにあるとおり,鳥類やトカゲ,多くの魚などは4タイプの視物質を使って世界を4色型色覚で見ている。一方,ほとんどの哺乳類は2種類の視物質しか持っていないが,私たちヒトを含めた霊長類の一部 … 続きを読む
中央アジアで見つかった世界最古の分銅
人類は長さ,時間(暦)などとともに,商取引の基本ともなる重さ(質量)を量ろうと試みてきた。まず棒の中心を吊り,両端に2つのものを吊して釣り合いのとれた場合に同じ重さとみなす天秤が考案され,標準となるおもりとして分銅が用 … 続きを読む
"Stem Cells: The Real Culprits in Cancer?" / 「幹細胞の暴走がガンを招く」より抜粋
After more than 30 years of declared war on cancer, a few important victories can be claimed, such as 85 percent survival rates for some childhood cancers whose diagnoses once represented a death sent … 続きを読む
カテゴリ 2006年10月号, 英語で読む日経サイエンス
イルカは眠っているか〜日経サイエンス2006年10月号より
水族館での観察から,”細切れ”に眠りを取ることがわかった 出産直後のイルカの母子は少なくとも1カ月間は止まらずに泳ぎ続け,30秒に1回くらいの割合で水面に浮かび上がって呼吸する。そのとき,ほとんどの場合は … 続きを読む
カテゴリ 2006年10月号, SCOPE & ADVANCE
読心術ジャンケンロボット誕生〜日経サイエンス2006年10月号より
日本チームが脳と機械をつなぐインタフェースを開発した応用の可能性は幅広い 物事を決めあぐねたとき,日本では大人もあの伝統的な方法に頼る場合がある。ジャンケンだ。最近,日本の科学者がこの伝統に新たな趣向を加 … 続きを読む
カテゴリ 2006年10月号, SCOPE & ADVANCE
旧石器時代の若き芸術家〜日経サイエンス2006年10月号より
洞窟壁画は狩りやセックスへの関心を映している10代の少年たちが描いたのかもしれない 旧石器時代の洞窟画ほど想像力をかき立てるものはない。1万年以上前に生きていた人間が残した数少ない具体的記録の一部だ。この … 続きを読む
カテゴリ 2006年10月号, SCOPE & ADVANCE
金星の空から聞く地殻変動の響き〜日経サイエンス2006年10月号より
探査衛星ビーナス・エクスプレスは“金星震”の観測にも挑戦する計画だ 約5億年前,金星で何かひどい出来事があったらしい。ほぼ全表面にわたって,猛烈な火山活動が起こったようだ。金星は地球の兄弟惑星であり,かつ … 続きを読む
カテゴリ 2006年10月号, SCOPE & ADVANCE