SCOPE & ADVANCE
妊娠高血圧腎症の予測〜日経サイエンス2023年7月号より
2種類のタンパク質を指標に重症化のリスクを評定する 妊娠期によく見られる病気のひとつ,妊娠高血圧腎症については,数多くの研究が行われたにもかかわらず,まだ謎が多い。この病気は危険な高血圧が特徴で,米国の妊婦の約5%に発症 … 続きを読む
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新型コロナを切るハサミ〜日経サイエンス2023年7月号より
人工酵素でウイルスのゲノムを切断して増殖を抑える。他の病原体にも応用可能 COVID(新型コロナウイルス感染症)を引き起こすウイルスのRNAゲノムを選択的に切断する人工酵素が開発された。新技法は在来技術にあった重要な問題 … 続きを読む
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ソフトロボットの堅固な未来〜日経サイエンス2023年7月号より
ぐにゃぐにゃのソフトロボットが自ら成長の道を歩み始めた 生物のように繊細で柔軟な素材で作られたソフトロボットは,重たい金属ボディーの在来型をしのぐ可能性を持っている。他の惑星をより巧みに探査し,深海の生物をそっと採集し, … 続きを読む
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ChatGPTが問う未来〜日経サイエンス2023年7月号より
様々な課題をこなす汎用AIの片りんを見せ,社会を大きく変えつつある 米オープンAIの対話型人工知能(AI)ChatGPTから目が離せないのは,これが従来のAIとは異質の万能型「汎用AI」の片りんを見せているからだ。その基 … 続きを読む
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原子の「スピードガン」〜日経サイエンス2023年6月号より
分子を構成する原子の運動を直接計測,化学反応の解明に活用を目指す 東北大学の研究チームは分子を構成する原子1つ1つの運動速度を測る技術を開発した。加速した電子を原子に当て,戻ってきたときのエネルギーの変化から速度や方向を … 続きを読む
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植物の配管工事〜日経サイエンス2023年6月号より
乾燥した陸上環境を生き残るために,複雑な水輸送システムが発達したようだ 高くそびえ立つセコイアからひょろ長いつる性植物まで,植物は大地から吸い上げた水を「木部」という管状の組織を通して高いところにある葉に送っている。だが … 続きを読む
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見事な鼻ほじり〜日経サイエンス2023年6月号より
アイアイの異様に長い指は究極の鼻ほじりを可能にしている 長い指を持つサルが鼻をほじり,指についたねばねばを食べている現場がカメラにとらえられた。 犯人はデューク大学キツネザルセンターにいる「カリ」という名のメスのアイアイ … 続きを読む
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味を変える食器〜日経サイエンス2023年6月号より
甘味や塩味を操るハイテク食器の数々 糖分や塩分の多い食べ物は健康によくない場合があるが,多くの人にとってそうした味つけはあまりにおいしいので減らせない。だが,これらの化合物を実際には摂取せずに,何らかの方法でその味を楽し … 続きを読む
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人工細胞に“動き”を付与〜日経サイエンス2023年6月号より
遺伝子を少し加えてやるだけで,変形して動く能力を獲得 大阪公立大学教授の宮田真人(みやた・まこと)は子供のころ,ラジオやアンプの工作が大好きだった。物をいじくり回すことに関する彼の興味はその後も増すばかりだが,細胞生物学 … 続きを読む
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虫歯菌の歩行〜日経サイエンス2023年5月号より
細菌と真菌が一緒になって移動し虫歯を広げている ほとんどの人は虫歯を引き起こす微生物が口のなかに巣食っていることをあまり気にしていないだろう。それらの微生物は歯の表面を覆い,私たちが食べているのと同じ糖を食べ,酸を排出 … 続きを読む
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ウキクサから燃料油〜日経サイエンス2023年5月号より
このありふれた水草はグリーンエネルギー源になりうる 自然環境で最も速く成長する水生植物の一種ウキクサから大量の油を取り出す方法が考案された。そうした植物油を輸送用や暖房用のバイオディーゼルに転換すれば,より持続可能な未 … 続きを読む
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匂いで診断〜日経サイエンス2023年5月号より
ある女性の超敏感な嗅覚をヒントに,パーキンソン病を嗅ぎ分ける簡易検査が登場 2015年,ミルン(Joy Milne)というスコットランド人女性の類いまれな能力が大ニュースになった。パーキンソン病の患者を匂いで嗅ぎ分けら … 続きを読む
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ニシキヘビの大口〜日経サイエンス2023年5月号より
顎が劇的に広がる仕組みが初めて詳しく計測された フロリダ州のエバーグレーズ湿地帯にいる外来種のビルマニシキヘビは,その顎(あご)に収まるものならほぼ何でも食べる。しかも大量に。このヘビの数が増えたため,小動物の数は急減 … 続きを読む
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温めると縮む新材料〜日経サイエンス2023年5月号より
半導体機器が動作するときの熱膨張を解消できそうだ 東京工業大学などの研究チームは温めると体積が小さくなる新材料を開発した。ストロンチウムなどを含む酸化物で,熱による収縮率として過去最高となる9.3%の体積変化を確認した。 … 続きを読む
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台風に飛び込む鳥〜日経サイエンス2023年4月号より
日本海のミズナギドリにとって,台風の目が安全地帯となっている ビッグウェーブを狙うサーファーや勇敢な気象学者のように,日本海のミズナギドリは強力(で危険)な嵐にあえて飛び込んでいく。 台風がやってくると,ほとんどの鳥はそ … 続きを読む
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