SCOPE & ADVANCE
「第2の地球」に広がる景色は〜日経サイエンス2023年4月号より
生命の兆候を探索できる有力な惑星が見つかった 地球はいくつもの偶然から生まれた奇跡の星——。大気や水,適度な気温は幸運がもたらし,生命を育む地球は特別な惑星と考えられてきた。だが,はるかかなたの宇宙を観測できるようになり … 続きを読む
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紙の電池で電子ごみ削減〜日経サイエンス2023年3月号より
水で湿らすと起動し,使い捨てにしても無害 廃棄された電子機器が急速に増えており,この「電子ごみ」を削減する独創的手法の探索が急務になっている。あるチームは最近,紙などの持続可能な材料でできた電池を作った。水で湿らすと活性 … 続きを読む
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技能を伝える仮想変形ロボ〜日経サイエンス2023年3月号より
既存の作業法を別の形のロボットへ効果的に移転できる 工場から手術室まで多くの仕事場に,様々な形状とサイズのロボットが導入されている。その多くは機械学習を通じた試行錯誤によって技能を習得しており,新たな仕事をさせるには作業 … 続きを読む
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仲間と一緒に歩いた恐竜〜日経サイエンス2023年3月号より
ティラノサウルスの子供がペアで歩いていた証拠が見つかった 巨大な肉食恐竜ティラノサウルス類の幼少期はあまり知られていない。孵化したての幼体の化石はまれで,背丈が30cmほどの時代を知る手がかりはほとんどない。だが最近,約 … 続きを読む
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海で雷が少ない理由〜日経サイエンス2023年3月号より
雲が高く発達するのを塩の粒子が抑えているらしい 地球上で雨の大半は海に降っているが,海に雷が落ちるのは驚くほどまれだ。その理由は長らくはっきりしていなかったが,最近の研究は海水飛沫(波しぶき)が雲の帯電を邪魔して落雷を妨 … 続きを読む
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ヒトiPS細胞からホルモン分泌器官〜日経サイエンス2023年3月号より
「副腎」の難病治療や発生メカニズム解明に新たな道を開く 「副腎(ふくじん)」は心臓や胃などに比べれば目立たない器官だ。左右の腎臓の上にちょこんと乗ったこの器官は数センチほどのサイズで,その名に反して腎臓に付属する器官とい … 続きを読む
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水分子のネットワーク〜日経サイエンス2023年2月号より
分子の2種類の配置を直接撮影して長年の理論を裏づけた 電気分解による水素の生産から次世代の燃料電池まで,効率的な水素エネルギー技術を現実のものにするには,水中を個々の水素原子がどのように移動しているかを正確に知る必要があ … 続きを読む
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イルカの名前〜日経サイエンス2023年2月号より
個体識別用の鳴き声の多様性が詳しく調べられた イルカの鳴き声に「シグネチャーホイッスル」と呼ばれるものがある。仲間に自分を識別してもらい,自分に関する情報を仲間に伝えるために使う“名前”のようなもので,これまで調べられて … 続きを読む
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地質活動が微生物をミックス〜日経サイエンス2023年2月号より
岩が割れると微生物集団が一変 地下1000mを超える場所でも,地球は微生物であふれている。長い間,帯水層や地熱井に生息するこうした地下の微生物集団に生態学的な変化はほとんど見られないだろうと考えられてきた。だが最近の研究 … 続きを読む
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共食い行動を誘うもの〜日経サイエンス2023年2月号より
個体密度が重要な因子らしい 互いをのみ込むアメーバから子グマを食べるホッキョクグマまで,共食いは自然界に広く見られる。だが,これは食物を得る方法としてはリスキーだ。同じ種の動物は体を守る免疫の仕組みが似ており,共食いを通 … 続きを読む
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星の衝突が生んだレアアース〜日経サイエンス2023年2月号より
爆発時の光から合成された元素の種類を特定した 東北大学の田中雅臣准教授と大学院生の土本菜々恵さんらの研究チームは,高密度の星が衝突した際にできたレアアース(希土類)を初めて特定した。衝突時の爆発で発生した光を詳しく解析し … 続きを読む
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氷が火山の揺れを増幅〜日経サイエンス2023年1月号より
通常は検知できない小さな火山性微動を共鳴によって強める場合がある 研究者は地下で動くマグマの振動音を手がかりに,迫りくる火山噴火を予測している。だが氷で覆われたアイスランドの火山の場合,標準的な地震計では地下で起こってい … 続きを読む
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ゾウから学ぶ腫瘍学〜日経サイエンス2023年1月号より
がん抑制遺伝子の働き方を知る がんは歳月とともに細胞内に蓄積された遺伝子変異によって生じるのに,ゾウやクジラなど細胞の数が多くてしかも長生きの動物は滅多にがんにならない。なぜだ? これは「ピートのパラドックス」と呼ばれて … 続きを読む
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お役立ちスズメバチ〜日経サイエンス2023年1月号より
植物から呼び出されて種子散布を助けている スズメバチはジンコウ(沈香)の木が毛虫に食われたときに遭難信号として発する化学物質を感知して飛んで行き,その木を攻撃している毛虫にありつこうとする。だがハチが到着したとき,そこに … 続きを読む
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ヤドリギ接着剤〜日経サイエンス2023年1月号より
この寄生植物は優秀な生物接着剤になる ヤドリギと聞くと,クリスマスシーズンのキスを連想する人が多い。だが,この植物はそのずっと昔から長い間,驚異的な粘着力で広く知られていた。古代のギリシャ人やローマ人は,ねばねばしたヤド … 続きを読む
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