日経サイエンス  2023年7月号

フロントランナー挑む:第137回

月着陸 成功まであと一歩 チャレンジは続く:氏家亮

小玉祥司(日本経済新聞編集委員)

民間企業では初の月面着陸に挑んだ
地球と月結ぶ経済圏を構想
失敗経験を糧に捲土重来期す

民間企業初の月着陸に挑戦して注目を集めた日本発のスタートアップispace(アイスペース)。着陸には失敗したが着陸態勢をとるまでは順調で,成功にあと一歩のところまで迫った。最高技術責任者(CTO)として技術面の陣頭指揮にあたったのが氏家亮だ。創業者の袴田武史らとともに地球と月を結ぶ経済的な輸送システムを構築し,地球と月を一体化した経済圏の確立をめざす。(文中敬称略)



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氏家亮(うじいえ・りょう)
ispace最高技術責任者。1983年東京都生まれ。2009年東北大学大学院理学研究科宇宙地球物理学専攻修士課程を修了,宇宙航空研究開発機構(JAXA)に入る。米マサチューセッツ工科大学(MIT)でSystem Design and Management Programを修了。JAXAで次期無人補給機「HTV-X」の開発などに従事した後2018年ispace入社。2022年より現職。

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