日経サイエンス  2023年3月号

フロントランナー挑む:第133回

量子センサーで日本をけん引 世界で活躍する人材育成を夢に:波多野睦子

永田好生(日本経済新聞)

ダイヤモンドを計測に,日立・デンソーと連携
潜在力秘めた革新技術の実用化に使命
超高齢化社会見据え,量子技術の裾野広げる


世界の主要な国々が量子科学技術分野の研究開発に力を入れる。文部科学省も2018年に「光・量子飛躍フラッグシッププログラム(Q-LEAP)」を立ち上げ,重要領域として量子情報処理,量子計測・センシング,次世代レーザーの3つを選び,国内の様々な研究機関が連携する推進体制を整えた。量子計測・センシングの中核となる機関は東京工業大学で,代表研究者を務めるのが教授の波多野睦子だ。(文中敬称略)

Q-LEAPは10年計画の大型プロジェクトだ。折り返し点となる2022年に中間評価があり,波多野らが取り組む「固体量子センサの高度制御による革新的センサシステムの創出」は,優れた成果をあげている「S」の評価が付いた。(続)


続きは日経サイエンス2023年3月号にて

波多野睦子(はたの・むつこ)
東京工業大学教授。1960年生まれ。1983年慶応義塾大学工学部卒業,日立製作所入社。1991年博士号取得。米カリフォルニア大学客員研究員,日立中央研究所主管研究員などを経て2010年東京工業大学教授。2022年から学長特別補佐と総合科学技術・イノベーション会議非常勤議員を兼務。2020~21年に応用物理学会長を務めた。

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