
米航空宇宙局(NASA)が1977年に打ち上げた探査機ボイジャー1号と2号は45年後の現在もなお機能している。これまでで最も遠くまで旅し,最も長持ちしている探査機だ。木星や土星などについて数々の新発見をもたらした後,現在は地球から200億kmほど離れた宇宙を飛行中。そこは太陽風の影響が及ばない星間空間で,状況がよくわかっていない未踏の領域だ。NASAは探査機の電源を節約して2030年ころまでなんとか観測を続けようとしている。2機の探査の足取りを詳しく図解,現在の観測活動をリポートする。ボイジャーの旅はなおも続くが,新たな恒星間探査機によって星間空間に挑む構想も提案されている。
続きは日経サイエンス2023年1月号にて
著者
Tim Folger
フリーランスのジャーナリスト。National Geographic 誌やDiscover 誌などに執筆している。
原題名
Voyagers to the Stars(SCIENTIFIC AMERICAN July 2022)
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