
日本の伝統芸でバイオ機械融合
がんの個別診断や新薬開発に道
来年にスタートアップ立ち上げ
日本人にはなじみ深い折り紙を応用して,培養した細胞が立体的な形になるように成長させる「細胞折り紙」が世界で関心を集めている。繁富(栗林)香織はこの細胞折り紙を再生医療やがんの診断・創薬などに生かそうと研究。開発した技術を応用して起業にも挑もうとしている。 (文中敬称略)
続きは日経サイエンス2023年1月号にて
繁富香織(しげとみ・かおり)
北海道大学特任准教授。1974年,北海道滝川市生まれ。2004年,英オックスフォード大学(エンジニアリングサイエンス)博士課程修了。東京大学生産技術研究所博士研究員などを経て2014年北海道大学特任助教,2016年より現職。2013年「世界で注目すべき女性研究者25人」のロボット分野で選出。 2014年IEEE EMBS Micro and Nanotechnology in Medicineで若手研究者ベストプレゼンテーション賞。 2016年「TED×Sapporo」登壇。19年Scientific Reports Top 100 2018 in Cell and Molecular Biology