日経サイエンス  2022年8月号

フロントランナー挑む 第127回

ジャパンチームで新型コロナの変異を解明:佐藤佳

詫摩雅子(科学ライター)

遺伝子の変異から新型コロナウイルスの性質を探る
変異ウイルスを人工的に作製して実験で確かめる
若手研究者の連携で素早く社会に成果を生かす

2021年4月,新型コロナウイルスに関するある査読前の論文がメディアで話題になった。当時,米国カリフォルニアで広まりつつあった変異株が,人間の防御機能である免疫をすり抜けやすくなっているかもしれないという内容だった(日本でも広がったデルタ株も同じ変異を持つ)。責任著者の一人である佐藤佳・東京大学医科学研究所准教授(当時)はオンライン会議システムの画面越しにいくつものニュース番組に登場した。   (文中敬称略)

続きは日経サイエンス2022年8月号にて

佐藤佳(さとう・けい)
東京大学医科学研究所 免疫・感染部門システムウイルス学分野 教授。1982年山形県生まれ。2001年東北大学農学部応用生物化学科に入学,京都大学大学院生命科学研究科の修士課程を経て,2010年同大学院医学研究科修了。京大ウイルス研究所助教などを経て,2018年に東京大学医科学研究所准教授(研究室主宰),2022年に同教授。

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