日経サイエンス  2022年6月号

フロントランナー挑む 第125回

人間はなぜ攻撃的なのか 愛憎の根源に迫る:黒田公美

吉川和輝(日本経済新聞編集委員)

人間には困っている人に手を差し伸べる利他的な性質が備わっている
半面児童虐待やハラスメント,国家間の戦争といった攻撃的な行動も併せ持つ
愛憎の根源はどこにあるのか。人間の本質の探究に挑む

 人間には困っている人に手を差し伸べる利他的な性質が備わっている半面,学校のいじめや家庭での児童虐待が起きたりもする。戦争で人々が傷つけあう歴史も繰り返している。理化学研究所・脳神経科学研究センターの親和性社会行動研究チームを率いる黒田公美は,こうした行動の理由を脳の中に探し求め,動物実験や虐待を働いた親への調査を通じて愛憎の根源に迫る研究を続けている。(文中敬称略)

続き日経サイエンス2022年6月号にて

黒田公美(くろだ・くみ) 理化学研究所 脳神経科学研究センター 親和性社会行動研究チームリーダ。1970年東京都生まれ。1992年京都大学理学部物理系卒業。1997年に大阪大学医学部を卒業,精神神経科研修医を経て2002年に同医学系研究科博士課程修了。2004年理化学研究所脳科学総合研究センター・基礎科学特別研究員。2008年から理研で研究室を主宰し「親子関係の脳科学」を研究。2018年から現職。医学博士。

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