
温暖化が地球で最も急速に進む北極圏で,人々の暮らしが実際に大きく変わろうとしている。北極圏にあるスヴァールバル諸島はノルウェー領ではあるが条約によって関係国に開かれており,最大の町ロングイェールビーンには各国から多くの人々が移り住んでいる。気温の急激な上昇はこの町の地盤を不安定にする一方で,経済発展の可能性も拓いている。人々と各国の思惑が交錯するこの「極北のるつぼ」の現在を報告する。
著者
Gloria Dickie
カナダのブリティッシュコロンビア州を拠点に活動する環境ジャーナリスト。National Geographic誌,Wired誌,New York Times紙などに寄稿。
原題名
The Polar Crucible(SCIENTIFIC AMERICAN June 2021)
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ロングイェールビーン/スヴァールバル条約/永久凍土/スヴァールバル世界種子貯蔵庫/タイセイヨウダラ/排他的経済水域/北極シルクロード