
ノーベル物理学賞は気候モデルの開発と温暖化予測への貢献で真鍋淑郎氏とドイツのハッセルマン氏,乱雑でフラストレーションがあるシステムの解明で伊のパリージ氏に贈られる。環境科学の分野がノーベル賞の授賞テーマになるのは今回が初めてで,地球温暖化問題の前提となる気候モデルが物理学に根ざした堅固なサイエンスであることを示すものだ。1997年に真鍋氏が来日した際の弊誌インタビュー記事も再録。
物理学賞
気候変動の「複雑な正体」に挑む 吉川和輝 協力:野沢 徹
数百年後は“ジュラシック・パーク”(再録) 語り:真鍋淑郎
乱雑さに潜む法則を解明 古田彩
生理学・医学賞
温度受容体と触覚受容体の発見 出村政彬/古田彩
化学賞
金属を使わずに不斉合成 古田彩