
パンデミックは世界中で深刻な不平等と不満を生み出し,グローバル経済の脆弱さを露呈した。これに対し,地元で食料や水,エネルギーを自給し,互いに助け合う地域社会は強さを発揮している。人が人とともに,そして自然とともに生きる道を選んだ人々の価値観が,この世界的な環境・社会的危機の中で注目されている。
再録:別冊日経サイエンス249「科学がとらえた格差と分断 持続可能な社会への処方箋」に改題して収録
著者
Ashish Kothari
インドの環境保護団体カルパブリクシュの創立メンバーで,グローバル・タペストリー・オブ・オルタナティブズのコーディネーター。共著と共同編集に「Churning the Earth」(ペンギン・グローバル,2012年),「Pluriverse」(トゥリカ・ブックス,2019年)などがある。
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「さらばGDP 新たな社会幸福度指標の提案」,J. E. スティグリッツ,日経サイエンス2021年4月号。
原題名
A Tapestry of Alternatives(SCIENTIFIC AMERICAN June 2021)
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持続可能性/グローバル経済/GDP/連帯経済/経済民主主義/地域主義/アグロエコロジー/食料主権/バイオリージョナリズム/トランジッション運動