日経サイエンス  2021年9月号

世界最古の都市遺跡に見る「我が家」の起源

A. ニューイッツ(科学ジャーナリスト)

トルコの「チャタル・ヒュユク」はいまから9000年前に誕生した古代の原始的な都市だ。近年の調査で,当時の人々の生活ぶりがわかってきた。加熱調理などの日常生活を助ける工夫のほか,亡くなった家族を自宅の床下に埋葬するなど,彼らの住まいは実用的な要素と霊的な要素がミックスした空間になっている。人間が定住生活を始め,自分の住まいを「我が家」としてとらえ,地域コミュニティーに愛着を持つようになった変化をそこに見ることができる。

著者

Annalee Newitz

カリフォルニア州アーバインを拠点とする科学ジャーナリスト。近著は「Four Lost Cities: A Secret History of the Urban Age」(W. W. ノートン,2021年)。

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トルコの遺跡にみる9000 年前の男と女」,I. ホッダー,日経サイエンス2004年5月号。

原題名

The Origin of Home(SCIENTIFIC AMERICAN March 2021)

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チャタル・ヒュユクブクラニウム自己家畜化