日経サイエンス  2021年9月号

特集:宇宙幼年期の謎

最初期に出現したモンスター銀河

R. G. アンドルーズ(サイエンスライター)

銀河は誕生当時は小型で,数十億年かけて徐々に成長し,巨大銀河になると考えられている。ところが近年,宇宙誕生からわずか10億~20億年しかたっていない時代に,モンスターのような巨大銀河が相次いで発見された。こうした古代のモンスター銀河は銀河の形成と進化の定説を揺るがす存在なのか,それとも単なる例外的な天体なのか,2020年代に相次ぎ稼働する次世代望遠鏡による観測がカギを握っている。

著者

Robin George Andrews

ロンドン在住の火山学者でサイエンスライター。

原題名

Giant Galaxies from the Universe’s Childhood Challenge Cosmic Origin Stories(scientificamerican.com, January 27 2021)

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