
国立天文台の源流である帝国大学東京天文台は明治21年(1888年),都心の麻布飯倉にあった海軍観象台(天文台と気象台を合わせた施設)を引き継ぐ形で発足した。本郷にあった同大学星学科(東京大学天文学科の源流)も同地に移転。時刻の測定や暦の編纂,各地の経緯度決定などの天文観測の実務と天文学の研究・教育を担う総合的な拠点が日本で初めて誕生した。近代天文学揺籃の地は日本経緯度原点として名残をとどめている。 (文中敬称略)
日経サイエンス 2021年8月号
国立天文台の源流である帝国大学東京天文台は明治21年(1888年),都心の麻布飯倉にあった海軍観象台(天文台と気象台を合わせた施設)を引き継ぐ形で発足した。本郷にあった同大学星学科(東京大学天文学科の源流)も同地に移転。時刻の測定や暦の編纂,各地の経緯度決定などの天文観測の実務と天文学の研究・教育を担う総合的な拠点が日本で初めて誕生した。近代天文学揺籃の地は日本経緯度原点として名残をとどめている。 (文中敬称略)