日経サイエンス  2021年8月号

天文学の常識を覆す 大質量星の様々な最期

A. Y. Q. ホー(カリフォルニア大学バークレー校)

 恒星の最期はほぼその質量によって決まると考えられてきた。大質量星においても,質量範囲が異なれば,異なるタイプの超新星爆発が起こり,異なる最終生成物が残るとされてきた。だが最近,変わった超新星の発見が相次いでいる。残存天体が強力なジェットなどを噴出させている例や,恒星が爆発の直前に物質を放出していた例などだ。

著者

Anna Y. Q. Ho

カリフォルニア大学バークレー校天文学科のミラーフェロー。大質量星の壮絶な最期を研究している。

関連事項
超新星に新タイプ続々発見」,D. ケイセン,日経サイエンス2016年9月号。

原題名

Explosions at the Edge(SCIENTIFIC AMERICAN December 2020)

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