日経サイエンス  2021年8月号

特集:ヤポネシア

編集部

 私たち日本人は,一体どんなルーツを持つ集団なのだろうか。書物にも残されていない日本人の歴史の序章は,実は私たちのゲノムの中に刻まれている。47都道府県の現代人でゲノムデータを比べた結果,遺伝的な特徴は少しずつ異なっており,3000年前の縄文人から弥生人への混血の過程が地域ごとの違いに影響していることがわかった。また最近,北海道礼文島の3500年前の縄文女性のゲノムが解析され,縄文人の体質や,当時の社会構造などが浮かび上がってきた。縄文人や弥生時代の渡来人は,いつ,東アジアのどんな集団からやって来たのか。日本人の起源を巡る最大の謎が,ゲノム情報を手がかりに解明されつつある。

47都道府県人のゲノムが明かす 日本人の起源
   出村政彬 協力:大橋 順/篠田謙一/藤尾慎一郎/斎藤成也
浮かび上がる縄文人の姿と祖先  古田彩 協力:篠田謙一/神澤秀明/佐藤孝雄

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