日経サイエンス  2021年8月号

フロントランナー挑む 第116回

AIで基礎学力を効率よく「社会でいきる力」伸ばす:稲田大輔

久保田啓介(日本経済新聞編集委員)

AIを使い効率よく学べる教材を開発。2400以上の塾教室が採用
情報工学を学び三井物産を経て起業。ブラジルで教育に目覚める
浮いた時間を生かし「子どもたちの笑顔を増やす」のが夢



 最先端のテクノロジーを教育に応用した「エドテック(EdTech)」が教育現場で広がっている。人工知能(AI)を活用した教材を開発し,学習塾を中心に採用を広げているのがスタートアップ企業のatama plus(アタマプラス,東京・品川)。タブレットやパソコンを使って効率よく学べる効果が確かめられつつある。代表取締役CEO(最高経営責任者)の稲田大輔は大学で情報工学を学び大手商社に就職し,ブラジル赴任を経て起業した異色のキャリアをもつ。エドテックを通じて「基礎学力」と「社会でいきる力」を育て,「子どもたちの笑顔を最大化する」のが夢だ。 (文中敬称略)

稲田大輔(いなだ・だいすけ)
atama plus 代表取締役CEO。1981年東京都生まれ。2004年東京大学工学部電子情報工学科卒業,2006年同大学院情報理工学系研究科修士課程を修了,三井物産に入社。教育事業などを担当し,2009年にブラジルに赴任。海外エドテック企業への投資業務などに従事。2017年,大学の同級生らとatama plusを創業し現職。

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