日経サイエンス  2021年7月号

忘れられたパンデミック スペイン風邪の集合的記憶

S. ハーシュバーガー(サイエンスライター)

世界で数千万人の命を奪った1918~1919年のインフルエンザ(スペイン風邪)は終息後まもなく人々の話題から消え失せた。社会の「集合的記憶」として残りにくい側面があったためだと考えられる。昨年来の新型コロナウイルス感染症COVID-19のパンデミックで100年前のスペイン風邪が再発見されているが,現在のパンデミックはどのような形で記憶されることになるのだろうか。



再録:別冊日経サイエンス246「感染症Ⅱ 新型コロナと闘う」

著者

Scott Hershberger

サイエンスライター。SCIENTIFIC AMERICAN編集部で2020年の米国科学振興協会(AAAS)マスメディアフェローを務めた。

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1918 年の殺人ウイルスを追う」,J. K. タウベンバーガーほか,日経サイエンス2005年3月号

原題名

The Pandemic We Forgot(SCIENTIFIC AMERICAN November 2020)

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