日経サイエンス  2021年7月号

エメラルドゴキブリバチは三度毒針を刺す

K. C. カタニア(バンダービルト大学)

エメラルドゴキブリバチはワモンゴキブリに卵を産みつけて孵化してくる我が子の食料源にする「捕食寄生者」だ。ゴキブリを2回刺して神経系を操ることが知られていたが,著者はその詳細を観察するとともに,3回目の毒液注入を発見した。産卵に適した場所を見つけ出すための必殺技だ。ゴキブリのなかにはハチの頭に蹴りを入れて撃退するものもいる。

著者

Kenneth C. Catania

バンダービルト大学の生物科学の教授。動物の感覚系を中心にした比較神経生物学を研究している。近著は「Great Adaptations」(プリンストン大学出版局,2020年)。

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原題名

Attack of the Zombie Maker(SCIENTIFIC AMERICAN February 2021)

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