
2017年,恒星間天体が初めて観測された。ハワイ語で「遠方からの使者」を意味する「オウムアムア」と名づけられたこの天体は,細長い形状をしているなど多くの点で予想に反していた。一方,2例目の「ボリソフ」は恒星間天体として科学者がまさに予想していた姿。今後さらに観測例が増えれば,恒星間天体の性質などが明らかになるだろう。
著者
David Jewitt / Amaya Moro-Martín
ジューイットはカリフォルニア大学ロサンゼルス校の天文学者。太陽系や太陽系外の始原的天体を研究している。
モロ=マルティンはボルティモアにある宇宙望遠鏡科学研究所の天文学者。惑星系と太陽系外彗星を研究している。
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「星誕生のドラマを探る」,E. T. ヤング,日経サイエンス2010年5月号
原題名
Interstellar Interlopers(SCIENTIFIC AMERICAN October 2020)