日経サイエンス  2021年4月号

さらばGDP 新たな社会幸福度指標の提案

J. E. スティグリッツ(コロンビア大学)

おなじみのGDP(国内総生産)は市場活動の指標であって,それ以上のものではない。リーマンショックを機に,社会の健全性を測るもっと適切な方法の必要性が浮き彫りになった。人々の健康や経済の持続可能性を考慮に入れた複数の指標の組み合わせが提案されている。自動車の計器盤になぞらえて「ダッシュボード」と呼ばれ,社会を舵取りするのに役立つ。

著者

Joseph E. Stiglitz

コロンビア大学教授で,ルーズベルト研究所の首席エコノミスト。2001年にノーベル経済学賞を受賞。1995~97年にクリントン政権の大統領経済諮問委員会の議長,1997~2000年に世界銀行チーフエコノミスト兼上級副総裁。2008~2009年に仏サルコジ大統領の委員会で,また2013~19年にOECDの幸福および持続可能性の指標づくりのための専門家グループで,それぞれ議長を務めた。

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仕組まれた経済 格差拡大の理由」,J. E. スティグリッツ,日経サイエンス2019年5月号

原題名

Measuring What Matters(SCIENTIFIC AMERICAN August 2020)

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国内総生産グレート・リセッショングリーンGDP持続可能な開発目標