日経サイエンス  2021年4月号

特集:混迷のパンデミック

COVID-19 嗅覚障害の原因と予後

S. サザーランド(サイエンスライター)

COVID-19患者の推定80%が嗅覚障害を起こし,多くは味覚の変化も経験している。患者では鼻腔で匂いの記録を担っている細胞が傷害されている。だが,これがウイルス自体によるのか別の影響によるのかは不明確だ。味覚の喪失が起こる仕組みはさらに不確かだ。感覚異常の多くは自然に治るものの,一部の患者は障害が長期に及ぶ。有効な治療法を探る研究が続いている。



再録:別冊日経サイエンス246「感染症Ⅱ 新型コロナと闘う」

著者

Stephani Sutherland

南カリフォルニアに拠点を置く神経科学者,科学ライター。

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免疫系の異様な暴走 肺や血管で何が起きているか」,岩崎明子/ P. ウォン,日経サイエンス2021年3月号。

原題名

How COVID Scrambles the Senses(SCIENTIFIC AMERICAN February 2021)

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無嗅覚症無味覚症化学受容性感覚鼻腔上皮ACE2受容体繊毛化学感覚刺激性異嗅症嗅球