日経サイエンス  2021年4月号

特集:混迷のパンデミック

編集部

 昨年末にはCOVID-19のワクチン接種が一部の国で開始されたが,それとほぼ同時期に厄介な変異を持つウイルスの流行が英国や南アフリカ共和国で相次いで見つかった。従来のウイルスに比べて感染性が強い可能性や,免疫の攻撃を回避する変異が起きているとの指摘がある。変異株の詳しい性質やワクチンの効果への影響について分析が行われている。昨年春から繰り返し指摘されてきたCOVID-19感染時の嗅覚障害についても,においがしないだけでなく「変なにおいがする」現象があることがわかってきた。「自粛」をはじめとした感染対策に伴う精神的な負荷の問題も顕在化している。流行から1年以上が経過し,COVID-19のパンデミックがもたらす問題はより複雑化している。


急拡大する変異株  出村政彬
COVID-19 嗅覚障害の原因と予後  S. サザー
強まるストレスにどう対処するか  M. W. モイヤー

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