日経サイエンス  2021年3月号

特集:COVID-19 重症化の謎

リスクを高める隠れた要因

古田 彩/出村政彬(ともに編集部)

恐れていたことが現実になった。気道に感染する病気は冬に蔓延しやすく,専門家はこの冬の流行をかねて警戒していたが,実際に北半球が冬を迎えた今,COVID-19は欧米や日本で,かつてない勢いで猛威を振るっている。重症者が増えて医療機関の対応が追いつかず,入院を待つ間に死亡する人も相次いでいる。

COVID-19は特に高齢者,持病がある人,男性で重症化しやすいことがわかっている。一体なぜだろうか? 最近の研究から,重症化した人は,免疫と炎症に関わる複数のタンパク質の遺伝子に高い確率で変異が起きていることが明らかになった。また男性と女性では加齢による免疫の変化の仕方が異なり,それが重症化リスクの差につながっている可能性がある。

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