
日米欧ほかの国際協力で準備が進んでいる国際熱核融合実験炉(ITER)は核融合エネルギーの利用を目指す過去最大にして最も野心的な試みだ。曲折の末,2020年7月に本体装置の組み立てが正式に始まった。地上に太陽を作り出す“夢のエネルギー”に果たして手が届くのか? 成否は未知数だが,巨大な実験炉は夢への一里塚だ。その姿をリポートする。
関連記事 「ITER悪戦苦闘」,G. ブラムフィール,日経サイエンス2012年10月号。
原題名
Fusion Dreams(SCIENTIFIC AMERICAN December 2020)