日経サイエンス  2021年2月号

特集:AIに言葉の意味はわかるか

かつてAIに言葉の意味を理解させるのは難しいとされていたが,ここ数年で状況は一変した。2年前に読解力のテストで人間の平均点を上回り,昨年はSNSでそれと見破られずにほかのユーザーと会話して注目された。翻訳も格段にうまくなった。こうした進歩をもたらしたのは,機械学習を使った自然言語処理技術の進展だ。一方で,一時は下火になっていたAIに文法を教える手法にも新たな進展があり,現在は機械学習と性能を競っている。だがAIの理解は人間のそれではない。「リンゴ」と聞いて,赤くて甘い果物を思い出しているわけではないのだ。AIは言葉というものをどう捉えているのだろうか。研究の最前線を紹介する。BR>


進化する自然言語処理  吉川和輝 協力:戸次大介
人の意をくむAI   吉川和輝

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